「深海武範 - みるみるあげてみる」 GALLERY MoMo Ryogoku

GALLERY MoMo Ryogoku墨田区亀沢1-7-15
「深海武範 - みるみるあげてみる」
4/11-5/2



作家の自身の「身近な世界」を、時に「アングル」(カッコ内は画廊HPより引用)を変えてユーモラスに描き出します。1975年生まれのペインター、深海武範の個展へ行ってきました。



一番身近な対象とは何かと問われた時、誰もが答えとして挙げ得るのはやはり家族ではないでしょうか。実際、深海も近作では妻、もしくは最近生まれたという子どもを切っ掛けに、派生するプライベートな空間を清潔感のあるタッチで描いています。瞳を大きく開き、人懐っこい様でこちらを覗き込む女性こそ、まさに深海の最愛の妻に他なりません。独特のトリミングした構図は、また作家自身の視点とも重ね合わさります。まるで会話する二人の間に立ち入るかのように親密でした。



元々はシュールな表現にも基盤があったとは言え、思わず見ていて戸惑ってしまうほど深海の画風は多様です。コップに映る赤ん坊を描いたアニメーション的な連作などは好き嫌いが分かれそうですが、変わった「アングル」より開ける世界も、また笑って楽しむべきものなのかもしれません。

なお深海は今、佐藤美術館で開催中の「東京芸大デザイン科描画系作品展 - ShinPA」(~4/26)にも出品しています。



5月2日までの開催です。
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