都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「金子富之展:妖怪実体化」 ミヅマアクション
ミヅマアクション
「金子富之展:妖怪実体化」
7/21-8/13
ミヅマアクションで開催中の金子富之個展、「妖怪実体化」へ行ってきました。
作家、金子富之のプロフィールなどについては同ギャラリー公式サイトをご覧ください。
金子富之展「妖怪実体化」@ミヅマアクション
東北芸術工科大学で日本画を学んだ金子は、一貫して東北での妖怪や精霊、また神などをモチーフとした絵画を描いてきました。
さて先だっての高島屋の個展の印象も未だ残る金子富之の妖怪画ですが、今回のミヅマのスペースでもその迫力は一向に衰えることはありません。
とりわけ強烈なのは入口正面に掲げられた「朱の盤」です。縦2メートル、横4メートル超の大画面には東北の伝承に残る魔物が、その顔の二つの大きな目のみをクローズアップするかのような姿で描かれています。
この魔物はかつて男が寂しい小道を歩いていた際、後ろを振り返った時に突如、出現したという逸話に由来するものだそうですが、ともかくその目の力、ようは存在感が並大抵ではありません。それこそ前に立つ者を睨み殺すかのよう見開いていました。
また「朱の盤」の前に向かい合って並ぶ「清姫」と「飯綱と稲荷」もおどろおどろしい様子を見せつけています。うねり、どこか全てが溶けていく鬼の姿はまさに奇怪そのもので、この世ならざる彼岸を見ているかのようでした。
奥の小部屋には制作ノート類も展示されています。妖怪や鬼を終始見つめ、そこから人間存在の在り方を問う金子の制作プロセスを知るのにももってこいの内容ではなかったでしょうか。
高島屋に出ていた作品とは一部重複していたかもしれません。(間違っているようでしたら訂正します。)ただそちらでも出ていなかった作品もあり、改めて金子の世界観を堪能出来ました。
8月13日まで開催されています。
「金子富之展:妖怪実体化」 ミヅマアクション
会期:7月21日(木)~8月13日(土)
休廊:日・月・祝
時間:12:00~18:00(火~金)、12:00~19:00(土)
住所:目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2階
交通:東急東横線・東京メトロ日比谷線中目黒駅より徒歩3分。
「金子富之展:妖怪実体化」
7/21-8/13
ミヅマアクションで開催中の金子富之個展、「妖怪実体化」へ行ってきました。
作家、金子富之のプロフィールなどについては同ギャラリー公式サイトをご覧ください。
金子富之展「妖怪実体化」@ミヅマアクション
東北芸術工科大学で日本画を学んだ金子は、一貫して東北での妖怪や精霊、また神などをモチーフとした絵画を描いてきました。
さて先だっての高島屋の個展の印象も未だ残る金子富之の妖怪画ですが、今回のミヅマのスペースでもその迫力は一向に衰えることはありません。
とりわけ強烈なのは入口正面に掲げられた「朱の盤」です。縦2メートル、横4メートル超の大画面には東北の伝承に残る魔物が、その顔の二つの大きな目のみをクローズアップするかのような姿で描かれています。
この魔物はかつて男が寂しい小道を歩いていた際、後ろを振り返った時に突如、出現したという逸話に由来するものだそうですが、ともかくその目の力、ようは存在感が並大抵ではありません。それこそ前に立つ者を睨み殺すかのよう見開いていました。
また「朱の盤」の前に向かい合って並ぶ「清姫」と「飯綱と稲荷」もおどろおどろしい様子を見せつけています。うねり、どこか全てが溶けていく鬼の姿はまさに奇怪そのもので、この世ならざる彼岸を見ているかのようでした。
奥の小部屋には制作ノート類も展示されています。妖怪や鬼を終始見つめ、そこから人間存在の在り方を問う金子の制作プロセスを知るのにももってこいの内容ではなかったでしょうか。
高島屋に出ていた作品とは一部重複していたかもしれません。(間違っているようでしたら訂正します。)ただそちらでも出ていなかった作品もあり、改めて金子の世界観を堪能出来ました。
8月13日まで開催されています。
「金子富之展:妖怪実体化」 ミヅマアクション
会期:7月21日(木)~8月13日(土)
休廊:日・月・祝
時間:12:00~18:00(火~金)、12:00~19:00(土)
住所:目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2階
交通:東急東横線・東京メトロ日比谷線中目黒駅より徒歩3分。
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