「Google アートプロジェクト」

WEB上で世界の美術館の美術作品などを楽しめる「Google アートプロジェクト」。



「Google アートプロジェクト

既に報道等でも大きく取り上げられていましたが、この4月9日より、日本の美術館、博物館が追加されたことをご存知でしょうか。

「Googleアートプロジェクトに国内の美術館・博物館が初参加」(ITpro)
「Google アートプロジェクトに日本初参加--文化財を高解像度で」(CNET)

というわけで早速、「Google アートプロジェクト」を遊んでみることにしました。

まずはトップページから入りコレクションへ。



地図形式で美術館を国別、エリア別に選べるのも便利です。なおこの第二弾では、日本の他、アジア、また南米の博物館、美術館が134館も追加されました。



とりあえず馴染みある上野の東博へと向かいます。ページへ辿り着くと作品の画像一覧が表示されました。掲載作品は全部で105作品、もちろん東博の膨大なコレクションからすればごく一部に過ぎませんが、これからさらに追加されるのかもしれません。

もちろん作品は拡大して見ることが可能です。一部作品については70億画素という途方もなく高解像度の撮影が行われています。



何かと描写の細かい絵巻(一遍上人絵伝)もご覧の通りです。登場人物一人一人の表情はおろか、巻物の地までがくっきりと浮き上がってきました。



さらに面白いのはこの作品が展示されている美術館の中の館内風景を「ストリートビュー」形式で見られることです。

「美術館ビュー」をクリックするとご覧の通り、展示室の風景へと切り替わりました。



また左のマップで館内の他の展示室へも移動可能です。早速、いつも必ず立ち寄る江戸絵画室へ移ってみます。すると渡辺華山の作品が展示されていました。



そしてここで作品の前にある+印をクリックすると、それぞれの詳細な図版が表示されます。こちらも東博では105作品のみですが、言わばバーチャルな鑑賞を楽しむことが出来ました。

ちなみに今回、日本で追加された美術館と博物館は以下の通りです。

足立美術館(島根県安来市)
大原美術館(岡山県倉敷市)
国立西洋美術館(東京都台東区)
サントリー美術館(東京都港区)
東京国立博物館(東京都台東区)
ブリヂストン美術館(東京都中央区)

そのうちストリートビューで見られるのは東博と足立美術館ですが、東博では法隆寺宝物館や足立美術館では日本庭園も閲覧出来るそうです。



また作品や作家の情報がアーカイブとして充実している点も重要かもしれません。



例えばブリヂストン美術館から私の好きなシスレーの「森へ行く女たち」ですが、詳細をクリックすると作品の解説が出てきます。



これらはほぼ英語ですが、日本語を用意した作品もあるそうです。



そしてページ右下の「さらに作品を表示?」へ進むと、このプロジェクト中に掲載されたシスレーの作品が全て出てきます。



こちらはオルセーの「ポール=マルリの洪水と小舟」です。もちろん館内をストリートビューで閲覧出来ます。



ようは僅か1、2度クリックするだけで、ブリヂストンとオルセーのシスレー作品を行き来することが出来るわけでした。

Googleアートプロジェクトの日本での取り組みを紹介した映像も参考になります。短めですが是非ご覧ください。

Google アートプロジェクト - JAPAN


収録は世界40カ国、計151館、全3万点の美術作品にも及びます。

「Google アートプロジェクト

しばらくはこのGoogleアートプロジェクトで楽しめそうです。
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