「Ceramic/Figurative 北川宏人・林茂樹・日野田崇」 日本橋高島屋美術画廊X

日本橋高島屋美術画廊X
「Ceramic/Figurative 北川宏人・林茂樹・日野田崇」
5/16-6/4



日本橋高島屋美術画廊Xで開催中の「Ceramic/Figurative 北川宏人・林茂樹・日野田崇」へ行ってきました。

今春、新宿高島屋の美術画廊で開催された展示の巡回です。ご覧になられた方も多いかもしれません。

テーマはタイトルの如くCeramic、ようは陶です。その素材を駆使して多様な表現を展開する三名の作家が紹介されていました。

出品作家

北川宏人(1967~)
林茂樹(1972~)
日野田崇(1968~)

さてともかく印象的だったのは、会場最奥部にあった北川宏人の「聖域」と呼ばれる作品です。

遠目からでは何やらステージのような台の上に、口を開けてこちらを脅すかのように立つ獣が並んでいる姿を見て取れますが、近づくと思わぬモチーフが引用されていることが分かりました。

それは未曾有の原子力事故を起こした福島第一原子力発電所の建屋に他なりません。

何度も報道などで目にしたあのボロボロになった建屋を模した台の上に、その獣のような像が立っているわけです。

北川によるとこれらは原発事故の「怒り」と「絶望」を妖怪人間ベムに投影して作ったとのことでしたが、確かにその魔物の姿からは、何ともいい難い断末魔の叫びが発せられているように感じてなりませんでした。

なお一階エントランスには、本展の出品作家の作品が各一点ずつ展示されています。



私が出向いた先週末の確認なので、今あるかどうか不明ですが、こちらもお見逃しなきようご注意下さい。

ちなみにここでの北川の作品はお馴染みのSF的でスリムな人物像でした。

日本橋タカシマヤBlog「アッと@ART」で展示風景や内容が掲載されています。

「Ceramic/Figurative 北川 宏人 林 茂樹 日比野 崇 ただいま開催中です!!」(アッと@ART)

6月4日までの開催です。

「Ceramic/Figurative 北川宏人・林茂樹・日野田崇」 日本橋高島屋 美術画廊X
会期:5月16日(水)~6月4日(月)
休廊:会期中無休。
時間:10:00~20:00
住所:中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋6階
交通:東京メトロ銀座線・東西線日本橋駅B1出口直結。都営浅草線日本橋駅から徒歩5分。JR東京駅八重洲北口から徒歩5分。
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