「東京ガーデンテラス紀尾井町」パブリックアート

7月27日、グランドプリンスホテル赤坂跡地にオープンした東京ガーデンテラス紀尾井町。施設内には国内外の現代美術家によるパブリックアートが設置されています。


東京ガーデンテラス紀尾井町
http://www.tgt-kioicho.jp

まずは紀尾井タワーの入口です。ちょうど赤坂見附から弁慶濠を越え、ホテルニューオータニの真向かいに位置する場所です。花の広場と名付けられたスペースが広がっています。


大巻伸嗣「Echoes Infinity〜Immortal Flowers」 2015-2016年

カラフルなオブジェが出迎えてくれました。大巻伸嗣の「Echoes Infinity〜Immortal Flowers」です。高さは8メートルと巨大。モチーフは花と蝶でした。一際華やかです。色鮮やかに咲いては舞っています。


大巻伸嗣「Echoes Infinity〜Immortal Flowers」 2015-2016年

また大巻は花の広場の右手、テラスの小道にも作品を設置しています。同じく花に蝶が寄り添っていました。

さてパブリックアートは1つを除いて全て屋外。ちょうどタワーを中核にしてぐるりと外周部を囲むように点在しています。


青木野枝「空玉/紀尾井町」 2016年

テラスの小道から空の広場へと進んでみました。すると一番高い地点に青木野枝の「空玉/紀尾井町」があることが分かります。おなじみのコルテン鋼による彫刻です。まるで泡のようなリングが軽やかに連なっています。「水が地から上昇し、また戻ってくる世界」(パンフレットより)を表しているそうです。


坪田昌之「the wind of self」 2016年

その左手、住居棟こと紀尾井レジデンスの入口には坪田昌之の「the wind of self」が控えていました。横から見るとほぼ長方形です。水流のような無数の切れ込みが入れられています。素材は大理石でした。周囲に吹き抜ける風を表現しています。


赤坂プリンスクラシックハウス

かつてのプリンスホテル時代、旧館として親しまれた旧李王家東京邸が、赤坂プリンスクラシックハウスとして生まれ変わりました。


名和晃平「White Deer」 2016年

この洋館の前に位置するのが名和晃平の「White Deer」です。巨大な鹿の彫像。高さは6メートルほどです。首を捻り上げては見る者を威圧するように立っています。鹿の剥製を3Dスキャンして得られたデータを元に制作されました。


隠崎麗奈「ヨヨ」 2015-2016年

またクラシックハウスではもう1つ、隠崎麗奈の「ヨヨ」も可愛らしい。モチーフは純白の真珠です。ちょうど雫の形をしていました。


竹田康宏「息吹く朝」 2016年

ハウスのさらに奥へと進みます。視界のやや開けた丘が広がっていました。芽生えの庭です。ここでは竹田康宏の「息吹く朝」が木陰に隠れるように設置されています。芽生えの場に相応しく、植物の若芽や蕾をイメージしています。


ジュリアン・ワイルド「System No.31」 2016

ビオトープとして整備されたのが光の森です。鬱蒼とした木立です。足元には小川も流れています。その中に現れるのがジュリアン・ワイルドの「System No.31」でした。楕円形の彫刻。素材はステンレスです。銀色に輝いています。蜘蛛の巣なども連想させるのではないでしょうか。


東京ガーデンテラス紀尾井町「芽生えの庭」

最後の1点、西野康造の「空の記憶」はタワーオフィスエントランス内にありました。チタン合金による軽やかな作品です。曲線上のフォルムが美しい。船が浮かんでいるようにも見えます。ただしこちらは建物内のため撮影は出来ません。(観覧は可)


東京ガーデンテラス紀尾井町

東京ガーデンテラス紀尾井町に登場した8つのパブリックアート。永田町駅からは地下通路で直結。赤坂見附駅から地下道を歩いてもさほど時間はかかりません。都心へお出かけの際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「パブリックアート」 東京ガーデンテラス紀尾井町
参加作家:大巻伸嗣、青木野枝、坪田昌之、名和晃平、隠崎麗奈、竹田康宏、ジュリアン・ワイルド、西野康造
オープン:2016年7月27日(水)
住所:千代田区紀尾井町1−2
交通:東京メトロ南北線・半蔵門線・有楽町線永田町駅9a出口直結。東京メトロ丸ノ内線・銀座線赤坂見附駅D出口より徒歩3分。
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