都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
2020年7月に見たい展覧会【どうぶつ大行進/ART in LIFE, LIFE and BEAUTY/日本三大浮世絵コレクション】
東京を中心に新型コロナウイルスの感染確認が続いていますが、緊急事態宣言の解除以降、基本的に美術館は再開する方向で動いています。2020年7月に見たい展覧会をリストアップしてみました。
展覧会
・「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」 市原湖畔美術館(5/28~7/26)
・「日本絵画の隠し玉~大倉コレクションの意外な一面」 大倉集古館(6/27~7/26)
・「太田記念美術館コレクション展」 太田記念美術館(7/1~7/26)
・「特別展 きもの KIMONO」 東京国立博物館(6/30~8/23)
・「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」 川口市立アートギャラリー・アトリア(6/9~8/30)
・「ドレス・コード? ─ 着る人たちのゲーム」 東京オペラシティ アートギャラリー(7/4~8/30)
・「開館15周年記念特別展 三井家が伝えた名品・優品」 三井記念美術館(7/1~8/31)
・「開館記念展I 珠玉のコレクション」 SOMPO美術館(7/10〜9/4)
・「写真と映像の物質性」 埼玉県立近代美術館(6/2~9/6)
・「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」 日本民藝館(6/9~9/6)
・「帰ってきた!どうぶつ大行進」 千葉市美術館(7/11~9/6)
・「開校100年 きたれ、バウハウス―造形教育の基礎」 東京ステーションギャラリー(7/17~9/6)
・「おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」 森アーツセンターギャラリー(7/15~9/13)
・「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」 サントリー美術館(7/22~9/13)
・「真珠-海からの贈りもの」 渋谷区立松濤美術館(6/2~9/22)
・「安野モヨコ展 ANNORMAL」 世田谷文学館(7/1~9/22)
・「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」 パナソニック汐留ミュージアム(7/18~9/22)
・「画家が見たこども展」 三菱一号館美術館(6/9~9/22)
・「美の競演ー静嘉堂の名宝」 静嘉堂文庫美術館(6/27~9/22)
・「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」 東京都美術館(7/23~9/22)
・「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」 東京都庭園美術館(6/1~9/27)
・「ピーター・ドイグ展」 東京国立近代美術館(6/12~10/11)
・「ヨコハマトリエンナーレ2020」 横浜美術館(7/17~10/11)
・「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」 アーティゾン美術館(6/23〜10/25)
・「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」 DIC川村記念美術館(6/16~11/29)
ギャラリー
・「Chim↑Pom May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」 ANOMALY(6/27〜7/22)
・「師岡清高写真展:刻の表出」 キヤノンギャラリーS(6/15~7/25)
・「桑原正彦 heavenly peach」 小山登美夫ギャラリー(7/10〜8/8)
・「鈴木理策 写真展 海と山のあいだ 目とこころ」 ニコンプラザ新宿(7/21〜8/8)
・「臼井良平 Solid, State, Survivor」 無人島プロダクション(7/4〜8/9)
・「杉本博司|Past Presence」 ギャラリー小柳(3/14〜8/29)
・「TDC 2020」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(6/22~8/29)
・「Takahiro Matsuo INTENSITY」 ポーラミュージアム アネックス(7/20〜9/6)
まずはリニューアルを迎える2つの美術館に注目したいと思います。大規模拡張工事のため2020年1月より休館していた千葉市美術館が、7月11日にリニューアルオープンし、記念展として「帰ってきた! どうぶつ大行進」を行います。
「帰ってきた!どうぶつ大行進」@千葉市美術館(7/11~9/6)
これは同館の3000件もの美術品や資料から、動物表現に着目してコレクションを紹介する展示で、江戸時代を中心に、室町から昭和時代までの絵画や版画、約230点が公開されます。なお当初予定されていた「ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵」展は、海外作品の搬入が困難になったことから延期されました。現在のところ新たな会期は定まっていません。
また拡張工事に伴って、かつて区役所だった建物の全てのフロアも美術館となり、常設展示室や子どもアトリエ、それに図書室などが開設されました。常設展では「千葉市美術館コレクション名品選2020」として「描かれた千葉市と房総の海辺/美人画百花 描かれたひとびと/特集 草間彌生]のテーマ展示もはじまります。(会期:7月11日~8月2日)そちらにも期待したいと思います。
続いてはサントリー美術館です。2019年11月より耐震強化や展示機能刷新工事のため休館していた同美術館が、7月22日にリニューアルオープンし、「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」を開催します。
「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」@サントリー美術館(7/22~9/13)
「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展は、酒宴で用いられた調度や豪華な化粧道具、あるいは細かな衣装を施した文物など「ハレ」の場に相応しいコレクションを紹介するもので、併せて山口晃や野口哲哉などの現代美術家の作品も展示されます。いわば古典と現代のコラボレーションで、オープニングに見合うような祝祭感のある内容となりそうです。
今年最も人気を博す浮世絵展になるかもしれません。東京都美術館で「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」が開催されます。
「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」@東京都美術館(7/23~9/22)
これは質量ともに日本で有数の太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団の各コレクションの浮世絵を初めてまとめて展観するもので、主に浮世絵の史的変遷を追いながら、約450点の作品が展示されます。(入れ替えあり。)近年、海外の浮世絵コレクションを紹介する展覧会が増えてきましたが、改めて国内の優品に注目が集まる機会になるかもしれません。
同展は混雑緩和のため、日時指定入場制が導入されました。美術館ではチケットの販売がなく、全て公式サイトより購入する形となります。
京都では京都市京セラ美術館も開館し、福田美術館では若冲に関する展覧会も行われています。一応、移動の自粛要請も緩和されました。私もまだ予定が決まっていませんが、どこかのタイミングで関西の美術館の展示を見に行くつもりでいます。
新型コロナウイルスの感染の如何により、美術館の開館状況が大きく変わる可能性があります。お出かけの際は改めて各美術館のサイトをご覧下さい。
*7/1追記
緊急事態宣言を受けて開館を延期していたSOMPO美術館が、7月10日にオープンすることが決まりました。「開館記念展I 珠玉のコレクション」が同日より9月4日まで開催され、「開館記念展II 秘蔵の東郷青児」が中止となります。
「SOMPO美術館」の開館および開館記念展の開催について:損害保険ジャパン株式会社
それでは7月も宜しくお願いします。
展覧会
・「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」 市原湖畔美術館(5/28~7/26)
・「日本絵画の隠し玉~大倉コレクションの意外な一面」 大倉集古館(6/27~7/26)
・「太田記念美術館コレクション展」 太田記念美術館(7/1~7/26)
・「特別展 きもの KIMONO」 東京国立博物館(6/30~8/23)
・「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」 川口市立アートギャラリー・アトリア(6/9~8/30)
・「ドレス・コード? ─ 着る人たちのゲーム」 東京オペラシティ アートギャラリー(7/4~8/30)
・「開館15周年記念特別展 三井家が伝えた名品・優品」 三井記念美術館(7/1~8/31)
・「開館記念展I 珠玉のコレクション」 SOMPO美術館(7/10〜9/4)
・「写真と映像の物質性」 埼玉県立近代美術館(6/2~9/6)
・「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」 日本民藝館(6/9~9/6)
・「帰ってきた!どうぶつ大行進」 千葉市美術館(7/11~9/6)
・「開校100年 きたれ、バウハウス―造形教育の基礎」 東京ステーションギャラリー(7/17~9/6)
・「おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」 森アーツセンターギャラリー(7/15~9/13)
・「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」 サントリー美術館(7/22~9/13)
・「真珠-海からの贈りもの」 渋谷区立松濤美術館(6/2~9/22)
・「安野モヨコ展 ANNORMAL」 世田谷文学館(7/1~9/22)
・「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」 パナソニック汐留ミュージアム(7/18~9/22)
・「画家が見たこども展」 三菱一号館美術館(6/9~9/22)
・「美の競演ー静嘉堂の名宝」 静嘉堂文庫美術館(6/27~9/22)
・「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」 東京都美術館(7/23~9/22)
・「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」 東京都庭園美術館(6/1~9/27)
・「ピーター・ドイグ展」 東京国立近代美術館(6/12~10/11)
・「ヨコハマトリエンナーレ2020」 横浜美術館(7/17~10/11)
・「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」 アーティゾン美術館(6/23〜10/25)
・「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」 DIC川村記念美術館(6/16~11/29)
ギャラリー
・「Chim↑Pom May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」 ANOMALY(6/27〜7/22)
・「師岡清高写真展:刻の表出」 キヤノンギャラリーS(6/15~7/25)
・「桑原正彦 heavenly peach」 小山登美夫ギャラリー(7/10〜8/8)
・「鈴木理策 写真展 海と山のあいだ 目とこころ」 ニコンプラザ新宿(7/21〜8/8)
・「臼井良平 Solid, State, Survivor」 無人島プロダクション(7/4〜8/9)
・「杉本博司|Past Presence」 ギャラリー小柳(3/14〜8/29)
・「TDC 2020」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(6/22~8/29)
・「Takahiro Matsuo INTENSITY」 ポーラミュージアム アネックス(7/20〜9/6)
まずはリニューアルを迎える2つの美術館に注目したいと思います。大規模拡張工事のため2020年1月より休館していた千葉市美術館が、7月11日にリニューアルオープンし、記念展として「帰ってきた! どうぶつ大行進」を行います。
「帰ってきた!どうぶつ大行進」@千葉市美術館(7/11~9/6)
これは同館の3000件もの美術品や資料から、動物表現に着目してコレクションを紹介する展示で、江戸時代を中心に、室町から昭和時代までの絵画や版画、約230点が公開されます。なお当初予定されていた「ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵」展は、海外作品の搬入が困難になったことから延期されました。現在のところ新たな会期は定まっていません。
【新施設紹介①】待望の常設展示室がついに新設!3つの収集方針「近世〜近代の日本絵画と版画」「現代美術」「千葉市を中心とした房総ゆかりの作品」に沿ったコレクション約10,000点からハイライトを展示。1ヶ月毎の展示替えにより、バラエティ豊かなコレクションをいつでも堪能することができます。 pic.twitter.com/ECWe7tExEY
— 千葉市美術館 (@ccma_jp) May 29, 2020
また拡張工事に伴って、かつて区役所だった建物の全てのフロアも美術館となり、常設展示室や子どもアトリエ、それに図書室などが開設されました。常設展では「千葉市美術館コレクション名品選2020」として「描かれた千葉市と房総の海辺/美人画百花 描かれたひとびと/特集 草間彌生]のテーマ展示もはじまります。(会期:7月11日~8月2日)そちらにも期待したいと思います。
続いてはサントリー美術館です。2019年11月より耐震強化や展示機能刷新工事のため休館していた同美術館が、7月22日にリニューアルオープンし、「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」を開催します。
「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」@サントリー美術館(7/22~9/13)
\着々と、開幕準備中です/ サントリー美術館の入口も、#ARTinLIFE 展仕様になりました。7月22日(水)開幕、皆さまのご来館をお待ちしております!https://t.co/SwaIWZzXfB pic.twitter.com/kh733pSfV2
— サントリー美術館 (@sun_SMA) June 29, 2020
「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展は、酒宴で用いられた調度や豪華な化粧道具、あるいは細かな衣装を施した文物など「ハレ」の場に相応しいコレクションを紹介するもので、併せて山口晃や野口哲哉などの現代美術家の作品も展示されます。いわば古典と現代のコラボレーションで、オープニングに見合うような祝祭感のある内容となりそうです。
今年最も人気を博す浮世絵展になるかもしれません。東京都美術館で「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」が開催されます。
「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」@東京都美術館(7/23~9/22)
特別展「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」は、7月23日(木・祝)に予定通り開幕しますが、「日時指定入場制」の導入と会期延長を行います。詳細は展覧会公式ウェブサイトでご確認ください。皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。https://t.co/gCcVRGJ0R4
— 東京都美術館 (@tobikan_jp) June 29, 2020
これは質量ともに日本で有数の太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団の各コレクションの浮世絵を初めてまとめて展観するもので、主に浮世絵の史的変遷を追いながら、約450点の作品が展示されます。(入れ替えあり。)近年、海外の浮世絵コレクションを紹介する展覧会が増えてきましたが、改めて国内の優品に注目が集まる機会になるかもしれません。
同展は混雑緩和のため、日時指定入場制が導入されました。美術館ではチケットの販売がなく、全て公式サイトより購入する形となります。
【5/23より再開】昨日の京都府より休業要請を解除する声明を受けまして、福田美術館は5月23日(土)10:00より開館させていただき「若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ〜」を再開いたします。尚、開催期間は5月23日(土)~7月26日(日)と変更させていただきます。#福田美術館 #伊藤若冲 #若冲誕生 pic.twitter.com/XLxxKJEgR3
— 福田美術館 Fukuda Art Museum (@ArtFukuda) May 16, 2020
京都では京都市京セラ美術館も開館し、福田美術館では若冲に関する展覧会も行われています。一応、移動の自粛要請も緩和されました。私もまだ予定が決まっていませんが、どこかのタイミングで関西の美術館の展示を見に行くつもりでいます。
新型コロナウイルスの感染の如何により、美術館の開館状況が大きく変わる可能性があります。お出かけの際は改めて各美術館のサイトをご覧下さい。
*7/1追記
緊急事態宣言を受けて開館を延期していたSOMPO美術館が、7月10日にオープンすることが決まりました。「開館記念展I 珠玉のコレクション」が同日より9月4日まで開催され、「開館記念展II 秘蔵の東郷青児」が中止となります。
【ニュース】SOMPO美術館、7月10日(金)に正式オープンへhttps://t.co/aaUzrW5R9O pic.twitter.com/V2KWCFijpG
— インターネットミュージアム (@InternetMuseum) July 1, 2020
「SOMPO美術館」の開館および開館記念展の開催について:損害保険ジャパン株式会社
それでは7月も宜しくお願いします。
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