◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「分かりやすい服装に心掛けましょう」って?

2008-07-19 19:08:45 | 気になる言葉、具体例
                      ハムやん、どこぉ?
 昨日、久しぶりにバスに乗りました。車内では、乗るときの「整理券をお取りください」に始まり、いろいろなことをアナウンスしているのですが、「ドライバーから分かりやすい服装に心掛けましょう」というのが聞こえてきて、あ~も~~~、「を」「に」シリーズ第3弾だよぉ~と心の中でつぶやきました。
 高齢者は服装が地味で、早朝や夜など、目立たないのでドライバーに視認されにくい、その結果、事故につながることが多い、だから、事故防止のため、明るい色の服を着るとか、反射材をつけるとか、とにかく目立つようにということを勧めているわけですが、「ドライバーから分かりやすい服装に心掛けましょう」ではなく、「ドライバーから分かりやすい服装を心掛けましょう」です。
 『ちゃんとしゃべれ!』-スーパースプレッダーに気をつけて-でも、「夜、外出するときは、目立つ服装に心掛けています」という例を挙げて書いたのですが、「心掛ける」は、いつも注意する、絶えず努力する、という意味の他動詞で、具体的に何を心掛けるのかということを言う必要があります。ですから、正しい助詞は「を」、「~を心掛ける」なのです。
 ここで、「目立つ服装をするように心掛ける」って言うよね? と思ったかたがいらっしゃると思いますが、そうなんですよ、これはこれで正しいのですよ、「目立つ服装をするようにということを心掛ける」の「ということを」が省略されているだけですから。(~o~)/ ヒャッホウ
コメント
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