それって何のトレーニング?
アナウンサーでも一般の人でも、多くの人が平気で言っている「やられる」ですが、前回、「△△さんは○○(番組名)をやられて」「ヒンズースクワットを50回やられている」について詳しく書きませんでしたから、今回は続きです。
まず、「ヒンズースクワットを50回やられている」ですが、この「やられている」は「やっている」を尊敬表現にしようとしているわけで、「やっている」は「やって」+「いる」ですから簡単ですね、後ろの「いる」を「いらっしゃる」にすればいいのです。「ヒンズースクワットを50回やっていらっしゃる」、これなら、自分が使える言葉の中に「なさる」なんかないという人でも大丈夫、「やっていらっしゃる」ぐらいは言えるでしょう。
もちろん、「なさる」を使えるかたは「ヒンズースクワットを50回なさっている」と言えばいいのです。もっと丁寧に、さらに敬意を込めたければ、「ヒンズースクワットを50回なさっていらっしゃる」でもいいですよ。少々くどい感じはしますが、「なさって」+「いらっしゃる」は二重敬語ではありませんから。
次は「△△さんは○○(番組名)をやられて」ですが、そもそも「やる」は「する」より砕けた言い方ですから、本人が「○○をやっています」と言う分にはいいのですが、他人がそのことを尊敬表現にするのなら、「○○をする」が基本になります。何だか出発点から間違っているような感じですが、「やる」に尊敬の助動詞「れる」を付けて無理やり敬語にしようとするのが間違いなのであって、「する」の尊敬語を使うという考え方が正しいのです。
例えば、「昼飯を食う」の「食う」に「れる」を付けたら「昼飯を食われる」ですが、これを敬語だと受け取ることができますか? できませんね。では、「お昼ご飯を食べられる」は? いま一つですね。やはり「昼食を召し上がる」です。何事もコーディネートが大切! 幾らすてきなスーツを着ていても、くたくたのつっかけを履いていたら高級レストランには入れませんよ。
というわけで、「やる」ではなく「する」、そして、「する」の尊敬語は「なさる」です。「先にお風呂になさいますか、それとも、食事になさいますか?」とか、「メインディッシュは魚になさいますか?」とか、「素晴らしいお仕事をなさっているのですね」とか、自分で言ったことはなくても聞いたことぐらいはあるでしょ?
さらに、「○○(番組名)をやる」という言い方自体、いささか乱暴というか、敬語表現には適していませんね。例えば、本人が「魚屋をやる」と言うのはかまいませんが、敬語にするなら「営む」という適切な言葉を用いることが必要になります。△△さんは○○の司会者ですから、「△△さんは○○の司会をなさって」とさらりと言えれば格好いいですね・・・っていうか、アナウンサーならこれぐらい当たり前だと思うのですが・・・┐( ̄д ̄)┌。
ところで、以前、このごろはテレビ局も厳しい状況だからギャラの高いフリーは降板という話を聞いたのですが、昨日、ある番組が始まってすぐ、小林アナが3月いっぱいでTBSを辞めてフリーになると言っているのを見ました。なるほど、そういうことか・・・局アナで安定、ではなく、この人の場合、ベテランに取って代わるというわけか・・・あの、ときどきザリっと引っ掛かる変な声で・・・( ̄_ ̄)ウーム。
アナウンサーでも一般の人でも、多くの人が平気で言っている「やられる」ですが、前回、「△△さんは○○(番組名)をやられて」「ヒンズースクワットを50回やられている」について詳しく書きませんでしたから、今回は続きです。
まず、「ヒンズースクワットを50回やられている」ですが、この「やられている」は「やっている」を尊敬表現にしようとしているわけで、「やっている」は「やって」+「いる」ですから簡単ですね、後ろの「いる」を「いらっしゃる」にすればいいのです。「ヒンズースクワットを50回やっていらっしゃる」、これなら、自分が使える言葉の中に「なさる」なんかないという人でも大丈夫、「やっていらっしゃる」ぐらいは言えるでしょう。
もちろん、「なさる」を使えるかたは「ヒンズースクワットを50回なさっている」と言えばいいのです。もっと丁寧に、さらに敬意を込めたければ、「ヒンズースクワットを50回なさっていらっしゃる」でもいいですよ。少々くどい感じはしますが、「なさって」+「いらっしゃる」は二重敬語ではありませんから。
次は「△△さんは○○(番組名)をやられて」ですが、そもそも「やる」は「する」より砕けた言い方ですから、本人が「○○をやっています」と言う分にはいいのですが、他人がそのことを尊敬表現にするのなら、「○○をする」が基本になります。何だか出発点から間違っているような感じですが、「やる」に尊敬の助動詞「れる」を付けて無理やり敬語にしようとするのが間違いなのであって、「する」の尊敬語を使うという考え方が正しいのです。
例えば、「昼飯を食う」の「食う」に「れる」を付けたら「昼飯を食われる」ですが、これを敬語だと受け取ることができますか? できませんね。では、「お昼ご飯を食べられる」は? いま一つですね。やはり「昼食を召し上がる」です。何事もコーディネートが大切! 幾らすてきなスーツを着ていても、くたくたのつっかけを履いていたら高級レストランには入れませんよ。
というわけで、「やる」ではなく「する」、そして、「する」の尊敬語は「なさる」です。「先にお風呂になさいますか、それとも、食事になさいますか?」とか、「メインディッシュは魚になさいますか?」とか、「素晴らしいお仕事をなさっているのですね」とか、自分で言ったことはなくても聞いたことぐらいはあるでしょ?
さらに、「○○(番組名)をやる」という言い方自体、いささか乱暴というか、敬語表現には適していませんね。例えば、本人が「魚屋をやる」と言うのはかまいませんが、敬語にするなら「営む」という適切な言葉を用いることが必要になります。△△さんは○○の司会者ですから、「△△さんは○○の司会をなさって」とさらりと言えれば格好いいですね・・・っていうか、アナウンサーならこれぐらい当たり前だと思うのですが・・・┐( ̄д ̄)┌。
ところで、以前、このごろはテレビ局も厳しい状況だからギャラの高いフリーは降板という話を聞いたのですが、昨日、ある番組が始まってすぐ、小林アナが3月いっぱいでTBSを辞めてフリーになると言っているのを見ました。なるほど、そういうことか・・・局アナで安定、ではなく、この人の場合、ベテランに取って代わるというわけか・・・あの、ときどきザリっと引っ掛かる変な声で・・・( ̄_ ̄)ウーム。