◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

芸能人でも「○○△△さん」ですか。

2009-08-26 21:19:15 | 気になる言葉、具体例
                               ハムやんさん
 朝の情報番組で、話し手が「モノ作りを挑戦してほしい」と言い、テロップもそのまま「モノ作りを挑戦してほしい」でした。もちろん、正しくは「モノ作りに挑戦してほしい」です。このように、話し手の変な日本語を、ほとんどの場合、テロップはそのまんま書いています。たまにちゃんと直して書いてあるのを見掛けることはありますが、本当~に、たま~に、です。
 また、話し手の人品をテロップ入力作業者が勝手に下げていることもありますね。実際は「相当パニックになってる」と言っているのに「相当パニックしてるよな」なんて書いてあったりするのですよ。「僕が思うのは」と言っているのに「一番ムカつくのは」などと書いてある、そんなありえないようなことさえあるのです。これでは話し手がお気の毒、本当にひどいですね( ̄ ̄)ムムウ。
 それで、こういうことを考えている最中に見たのが「○○△△さんも(再発)したからね」です。○○△△というのはある芸能人の名前ですが、実は、話し手は「再発ということもあるから・・・○○△△もしたからね」と言ったのです。この話し手は一般の人ですが、我々一般人は、会話の中で芸能人をわざわざ「○○△△さん」なんて言うことはありませんよね。
 芸能人、リポーター、アナウンサー、こういった人たちは「○○△△さん」と言いますが、やはり同じ業界にいるから呼び捨てというわけにはいかない。それは分かりますが、テロップですよ、いつもいつも話し手の変な日本語をそのまま書いているテロップですよ、話し手の人品を下げこそすれ、上げることはないテロップですよ、そのテロップが「○○△△さん」とわざわざ書くというのは違和感があります。
 「モノ作りを挑戦してほしい」を見た直後で、同じ番組内ですから作業者も多分同じ、なのに、さっきは変な日本語そのまんま、今度はしっかり「さん」を挿入、な~んか腹立つわぁ~。このごろ、芸能人って一体何様なん? と言いたくなるような事件が続いていますから、余計そんなふうに感じるのかもしれませんが( ̄д ̄)。
 同じ業界の人だからというわけではない、そんなこととは無関係に、書くときはとにかくちゃんと「さん」を入れるんだ、話し手の言ったとおり書けばいいというものではない、というのなら、「モノ作りに挑戦してほしい」とちゃんと書け! 「相当パニックになってる」と言っているのに「相当パニックしてるよな」なんて書くな! 話し手の人品を勝手に下げるな! と言いたいわけですよ。この気持ち、分かっていただけますか?
コメント
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