◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「昨秋ならこんな負けず」って?

2009-09-13 09:44:11 | 気になる言葉、具体例
                             別ハムです、多分
 いやはや、ネットのオンラインニュースというのは変な日本語の宝庫(意味からいくとはきだめと言うべきかな?)ですねぇ。9日の夜8時40分ごろ、YAHOO!JAPANのトップページのトピックスに載っていたのがこれです。

   首相「昨秋ならこんな負けず」

 ・・・?・・・全く理解できないのでクリックして記事を読んでみました。

 昨秋ならこんな負けなかった=麻生首相
 麻生太郎首相は9日午前、首相官邸で海洋政策研究財団の秋山昌廣会長と会談した。首相はこの中で、衆院選の自民党惨敗に関し「昨年秋に衆院選をしていたら、こんなに負けていなかった」と述べた。

 どうですか? まず、「昨年秋に衆院選をしていたら、こんなに負けていなかった」が「昨秋ならこんな負けなかった」になり、さらに「昨秋ならこんな負けず」になったというわけですが、字数制限があるとはいえ、あまりにもひどい! トップページですから大勢の人の目に入るのに、こんなことでいいのか? いや、よくない( ̄_ ̄)。
 「昨年秋に衆院選をしていたら、こんなに負けていなかった」→「昨秋ならこんなには負けなかった」もしくは「昨秋ならこんな負けはなかった」→かっこ内は10文字という前提で考えると、う~ん、「昨秋ならこれ程負けぬ」といったところでしょうか。
 さて、もう一つ、昨日の朝の情報番組で「だれを総理に指名するかでもめていた」というナレーションを聞いたのですが、画面に映っている‘もめている人たち’は自民党の議員です。あれれ? 野党の総裁が総理になれるわけないから「だれを総裁に指名するかでもめていた」か? と思ったのですが、総理なんですね、つまり、民主党のだれかですよ。それで自民党の議員の名前が出てきて「指名」というのはおかしくないですかね。名前を書くだけなら自由だぁ~?
 以前、「総裁分離」という変なテロップについて書きました。自民党政権における「総理=総裁」ということを意味する「総理総裁」という言葉があり、総理と総裁は別々の人にということを「総総分離」と言い、この「総総分離」が「総裁分離」になっていたというわけですが、とうとう本当に「総総分離」になりましたね( ̄_ ̄)。
コメント
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