◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

草冠やっちゅうの!

2011-05-04 19:59:03 | 言葉についてあれこれ
                               ハムやん、ハムやん

 「○田」さんは「○だ」と「○た」、「○崎」さんは「○ざき」と「○さき」、さらに、「さき」は「崎」と「」というように、似ているけれど違う読み方や違う漢字ということがある、人の名前、この扱い方について皆さんはどのように考えますか?
 あるとき、雑談の中で「○田(○だ)」さんが出てきて、私の知らない話だったので黙って聞いていたら途中から分からなくなってきました。話の中にどうやら2人の「○田」さんが登場していたようで、どちらも「○だ」と言うので私には区別がつかなかったのです。ちなみに、話をしていたのは前回の「そんなことどうでもいい」の人です。
 昔、「佐藤」さんが同じ部屋に3人いて、「赤砂糖」さん、「白砂糖」さん、「黒砂糖」さんと区別していたという話を聞いたことがあります。「○田」さんもよくある名前で、職場に一時は3人もいたのですが、今は2人です。で、私は、一方を「○だ」、他方を「○た」と呼んでいます。だって、「○た」さん自身がはっきり「○た」だと言っていますし、アルファベットでは「○TA」と書いているのですから、当然ですよね。
 どちらも「○だ」だと話をどうにも理解できないので、「○だ」は「○だ」、「○た」は「○た」と言ってほしいとお願いしたら、なんと、「そんなことどうでもいい」と言い放ったのですよ。あのね、そっちはどうでもよくてもこっちは困るのよぉ~。ちょっと腹が立ちましたが、説教するような場でもなく、また、説教しても無駄であることは分かっていますから・・・(-_-;)。
 名前、アイデンティティ・・・これってどうでもいいことですか? ちなみに、私の本名はほとんどの人が違う読み方をします。珍しい名前ではありませんが、読み方は少数派です。そして、漢字ですが、一つは草冠の漢字です。でも、これを竹冠で書かれることがちょいちょいあります。
 分からないのが、テレビでも草冠のほうはちょくちょく見掛け、竹冠のほうは見たことがない、なのに竹冠を書くということです。竹冠が多数派ということではない、それでなぜ竹冠なのか。○冠というと竹冠を反射的に書いてしまう人がいるのです。でも、竹冠にすると私の名前のような読み方はできないのですよ。
 私が「草冠にぃ」と言っているのを聞きながら竹冠を書く人もいますし、草冠で書いてあるのしか見たことがないはずなのに竹冠を書く人もいます。後者は、「並び替え」とはっきり自信を持って言っている○田(○た)さんです。どうせ言っても無駄なので、竹冠ではないと指摘したことはありません。放置します(~_~;)。
 ある店で買い物をして領収書をもらいました。私が書いた草冠の漢字を見ながら店の人が領収書に名前を書いたのですが、竹冠でした。その店は初めてだったので、「竹冠じゃなくて草冠だよ」と言ったら、「あら、ほんと、ごめんなさい」と言って書き直してくれました。先日、またその店で買い物をして領収書をもらったのですが、竹冠でした。もう「草冠だよ」と言う気も起きません。決してどうでもいいわけではありませんよ、もう二度とその店には行きませんから。
コメント
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