◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「○○でそろわせていただきました」って?

2014-02-16 11:10:36 | めちゃくちゃな敬語
                               自力で出てま

 「○○(店名)でそろわせていただきました」と言ったのは一般の人ですが、まるで、テレビに出るときは「~ていただく」と言わねばならないというルールでもあるかのようです。そう思い込んでいるのなら、せめて「○○でそろえさせていただきました」と言えればいいのですが、言えてないし( ̄д ̄)!
 そもそも、「○○でそろえさせてもらう」は許容・放任という意味を持つ言い方であり、○○が大好きだから○○でそろえる、それはその人の自由なのですから、「○○でそろえました」と言えば済むはずです。なのに「○○でそろえさせてもらう」、それでも飽き足らず「○○でそろえさせていただく」って、どんだけ“謙虚さアピール”したいの?
 行為の主体はだれなのか、行為の向かう先はだれなのか、だれに対して敬意を表するのか、そもそもその敬語は必要なのか、一度考えてみてほしいものです。PCのトラブルが続き、何度もサポート窓口の人と電話で話をしたのですが、途中で話が分からなくなることがありました。技術的な難しい話ではなく、だれが、だれに、という単純なところで混乱するのです。
 例えば、「お伝えするしかありません」と言うので、「何を?」と聞くと、「今までの経緯を含めてお伝えさせていただきます」と答えるのです。訳が分からなくなり、「だれに?」と聞くと、「こちらから修理のほうに」と答えるのです。「あなたから、修理の部署の人に連絡するということですか」と聞くと、「こちらから、今までの経緯を含めてお伝えさせていただくということで」ですよ┐( ̄д ̄)г。
 サポート窓口の人から修理担当の人へ「お伝えさせていただきます」だなんて、だから話が分からなくなるんですo(`д´)o! まぁね、この人だけではないですよ。セシウムさん事件が起きたとき、東海テレビの視聴者対応の部署の人が「担当者(ぴーかんテレビのスタッフ)にお伝えいたします」と言っていましたし、以前勤めていた会社の20代前半の男性も「それを(自分に)お伝えしていただければ」なんて言っていましたし、「お伝えする」を全く理解していませんね。
 伊集院光が「ドラマも、出してもらったことがあるんですけど」と言ったときは珍しすぎてびっくりしました。芸能人が本を出すと大抵何かの番組の中で「本を出させていただいて」と宣伝しますよね、「本を出す」が「本を出させていただいて」になるのはいいのですが、それでどうして自分が番組に出ること(番組に出してもらうこと)を「番組にださせていただいて」と言うのでしょうかね。
 「○○さんがやったのは」と言うべきところで「○○さんがやってもらったのは」と言う人も大勢います。羽鳥慎一も「妹さんが来ていただいて」という言い方をいつもしていますから。「~ていただく」症候群がまん延し、「○○さん」が主体のはずなのに「やってもらった」は自分が主体という矛盾に気づかない、ほんと、重症です。だれが、だれに、だれを、何を、なんてだれも考えていません(- -゛。
 「ここの設備をお借りさせてください」はドラマのセリフですが、こんな言い方は初めて聞きました。貸してくれるように頼む段階なら「お借りします」とは言えませんが、無理やり「~させてください」と言わなくても、「ここの設備を貸してください」と言えばいいじゃないですか。それでは丁寧さが足りないというなら「貸してくださいませんか」「お借りできませんでしょうか」かなぁ┐( ̄д ̄)г。
 「そんな二人でおすすめしてまいりますが」と言ったのはNHKの武内陶子アナですが、「お薦めして」という意味ではなく、単に番組を進めていくという意味ですから「そんな二人で進めて参りますが」と言えばいいのです。くどいだけでぐだぐだの敬語はもうたくさん! すっきりした敬語を話せるようになってほしいよ~。
 ところで、Windows8.1に更新→トラブル→その後、です。昨年12月、輝度(画面の明るさ)調整ができなくなり、明るすぎてまともに画面を見られなくなりました。自動輝度調整をオフにし、グラフィックス・ドライバーを再インストールして解決、ほかのトラブルにも何とか対処してきたのですが、1週間ほど前、また輝度調整ができなくなり、再び手順を幾つも踏んで解決しました。ところが、その2日後にまた同じことが起き、これはもうだめだ┐( ̄д ̄)гというわけで、サポート窓口に相談してリカバリーをすることにしました。
 手順や注意点について確認し、データを整理して外付けHDに保存、インターネット接続やセキュリティソフトに関する確認をそれぞれのサポート窓口に電話して行い、あれこれ事前に準備、四苦八苦してどうにかこうにかリカバリーすることができました。それにしても、PCって、説明書を読んでも具体的なことまで全て細かく分かるわけではなく、書いてあることと実際に目にすることとが違っていたり、聞いたとおりではないことも多々あり、思ったとおりにはいかず、本当に疲れました。こんなことはもう二度と御免ですが、どうですかねぇ<( ̄・ ̄)>。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ご予約方法・ご連絡先」って? | トップ | 「ご検討しているお客様には... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

めちゃくちゃな敬語」カテゴリの最新記事