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見ざる
ニュースを聞いていて、ん? 今、「応じざる、おえない」って言わなかったかぁ~、しかも、「応じざる、を、えない」ではなくて、はっきり「応じざる、おえない」って聞こえたなぁ~と思って、その翌日、たまたま同じ人が、今度は「疑いを持たざるを、おえないですね」と言ったので、あ~、やっぱりぃと思いました。
人はだれでも、一つや二つや三つや四つ、どこかでひょいと間違えて覚えてしまっている言葉があるものです。また、頭で分かっていても、どうしてもそう言ってしまうとか、正しく書くことはできるのに、口で言うと正しい表現ができないとか、いろいろです。
私は表記辞典に従って「応じざるをえない」と書きますが、「応じざるを得ない」もよく見かけますし、公用文は「応じざるを得ない」です。「応じざるを得ない」が分かっていれば「おうじざるを、えない」ですが、そこがあやふやだと「おうじざる、おえない」となってしまうこともありますね。「おえない」って、「終えない」「負えない」「追えない」、3とおりもありますよ。
ニュースを聞いていて、ん? 今、「応じざる、おえない」って言わなかったかぁ~、しかも、「応じざる、を、えない」ではなくて、はっきり「応じざる、おえない」って聞こえたなぁ~と思って、その翌日、たまたま同じ人が、今度は「疑いを持たざるを、おえないですね」と言ったので、あ~、やっぱりぃと思いました。
人はだれでも、一つや二つや三つや四つ、どこかでひょいと間違えて覚えてしまっている言葉があるものです。また、頭で分かっていても、どうしてもそう言ってしまうとか、正しく書くことはできるのに、口で言うと正しい表現ができないとか、いろいろです。
私は表記辞典に従って「応じざるをえない」と書きますが、「応じざるを得ない」もよく見かけますし、公用文は「応じざるを得ない」です。「応じざるを得ない」が分かっていれば「おうじざるを、えない」ですが、そこがあやふやだと「おうじざる、おえない」となってしまうこともありますね。「おえない」って、「終えない」「負えない」「追えない」、3とおりもありますよ。
ところで、過去の内容で、公用語では応じざるを得ない、とありましたが、応ぜざるを得ない、ではないのでしょうか?
しざるを得ない、せざるを得ない、後者のような気がしますが。過去の有名な書籍にも使用例あります。
これは「公用文は『~ざるをえない』ではなく『~ざるを得ない』」ということです。
「応ずる」「通ずる」などは“サ変”ですが、話し言葉でもよく使うので上一段化が進み、もう「応じる」「通じる」が主流なのではないでしょうか。「応ぜず」「通ぜず」も同様で、「応じず」「通じず」のほうが多いと思います。そういうわけで、上一段活用の未然形は「応じ」ですから「応じ~」と書いたまでです。
それから、「せざるをえない」は「せざるをえない」もしくは「せざるを得ない」です。「そのようにせざるをえない」や、「する」をくっつけて動詞になるもの「我慢せざるをえない」「承知せざるをえない」など、自然に「~せざるを」と言ったり書いたりします。
コメントを下さって、ありがとうございます。改めて“サ変 → 上一段”という流れについて確認でき、大変勉強になりました。