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麦ちゃん立ってるし
「立つ」と「立てる」、ちゃんと区別していますか? していますよね(⌒・⌒)。では、「立ち直る」と「建て直す」、ちゃんと区別していますか? 漢字で書いてしまえば区別できますね。では、「役に立つ」と「役に立てる」は? この辺になるとどうも区別が曖昧というか、よく分かっていない人が多いようです。
日本の将来について話しているのを聞いていると、「政治がたてなおらないといけない」とか、「日本がたてなおるのか、このまま衰退していくのか」とか、ちょこちょこと耳に入ってきますが、こんなのおかしいでしょ?! フジの笠井アナまで「たてなおる」なんて言うのですから、アナウンサーそのものを建て直さないといけませんね。
辛坊さんは「どうしたら日本経済をたてなお・・・せるのか」で、ぎりぎりセーフ! 「日本経済が」ではなく「日本経済を」と言ったのがよかったようです。「を」なら「建て直す」と言えばいいわけで、何も難しいことはありません。そして、「が」なら「立ち直る」ですね。「たてなおる」って何なのぉ~ ┐( ̄д ̄)г?
「再生医療に役立てる情報がいっぱいある」とタレントが言ったとき、テロップは「再生医療に役立つ情報がいっぱいある」でした。「役立つ」は自動詞、「役立てる」は他動詞、実際に再生医療に携わっている人が言うなら「役立てる情報」もありえますが、タレントが言うなら「役立つ情報」のほうが自然ですし、普通は「役立つ情報」と言いますよね。「役立てる情報」の場合でも、「再生医療に役立てるべき情報」もしくは「再生医療に役立てることができる情報」が自然です。
もしかして、「役立てる情報」と言ったタレントは、「やくだてる」に可能の意味を表したようなつもりだったのではないでしょうか。まぁね、気持ちは分からないでもないですよ。でも、立つのが人なら、「役に立つ」の可能の意味で「役に立てる」となりますが、立つのが情報なら「役立つ」、可能の意味でもやはり「役立つ」でいいのですよ。だって、「活かせる」という可能の意味をすでに含んでいますから。
それから、話し手が「お役に立てたいという気持ちがあり」と言ったとき、これは違う、「お役に立ちたい」だとすぐに思いました。「~をお役に立てる」は成立しません。自分が役に立ちたいということを謙譲表現にするのですから「お役に立ちたい」です。お金や情報など、「~を役に立てる」なら「お」は要りません。
それにしても、大地震を何度も経験しているこの日本で、とにかく正確な情報が不可欠であるというとき、多くの被災者が求める情報、安否情報や真に役立つ情報をなかなか得ることができない、こういう何とも歯がゆい状況に相変わらず陥ってしまうのはなぜなのでしょうか<( ̄д ̄)>?
「立つ」と「立てる」、ちゃんと区別していますか? していますよね(⌒・⌒)。では、「立ち直る」と「建て直す」、ちゃんと区別していますか? 漢字で書いてしまえば区別できますね。では、「役に立つ」と「役に立てる」は? この辺になるとどうも区別が曖昧というか、よく分かっていない人が多いようです。
日本の将来について話しているのを聞いていると、「政治がたてなおらないといけない」とか、「日本がたてなおるのか、このまま衰退していくのか」とか、ちょこちょこと耳に入ってきますが、こんなのおかしいでしょ?! フジの笠井アナまで「たてなおる」なんて言うのですから、アナウンサーそのものを建て直さないといけませんね。
辛坊さんは「どうしたら日本経済をたてなお・・・せるのか」で、ぎりぎりセーフ! 「日本経済が」ではなく「日本経済を」と言ったのがよかったようです。「を」なら「建て直す」と言えばいいわけで、何も難しいことはありません。そして、「が」なら「立ち直る」ですね。「たてなおる」って何なのぉ~ ┐( ̄д ̄)г?
「再生医療に役立てる情報がいっぱいある」とタレントが言ったとき、テロップは「再生医療に役立つ情報がいっぱいある」でした。「役立つ」は自動詞、「役立てる」は他動詞、実際に再生医療に携わっている人が言うなら「役立てる情報」もありえますが、タレントが言うなら「役立つ情報」のほうが自然ですし、普通は「役立つ情報」と言いますよね。「役立てる情報」の場合でも、「再生医療に役立てるべき情報」もしくは「再生医療に役立てることができる情報」が自然です。
もしかして、「役立てる情報」と言ったタレントは、「やくだてる」に可能の意味を表したようなつもりだったのではないでしょうか。まぁね、気持ちは分からないでもないですよ。でも、立つのが人なら、「役に立つ」の可能の意味で「役に立てる」となりますが、立つのが情報なら「役立つ」、可能の意味でもやはり「役立つ」でいいのですよ。だって、「活かせる」という可能の意味をすでに含んでいますから。
それから、話し手が「お役に立てたいという気持ちがあり」と言ったとき、これは違う、「お役に立ちたい」だとすぐに思いました。「~をお役に立てる」は成立しません。自分が役に立ちたいということを謙譲表現にするのですから「お役に立ちたい」です。お金や情報など、「~を役に立てる」なら「お」は要りません。
それにしても、大地震を何度も経験しているこの日本で、とにかく正確な情報が不可欠であるというとき、多くの被災者が求める情報、安否情報や真に役立つ情報をなかなか得ることができない、こういう何とも歯がゆい状況に相変わらず陥ってしまうのはなぜなのでしょうか<( ̄д ̄)>?
アナウンサーですらもうダメという悲惨な状態。
自分が話している時、助詞を「~が」と言っても「~を」と言っても、とっさにそれに対応する動詞を選べない人が、どうしてプロなんでしょう。
これは日本語の進化ではなくて明らかに衰退だと思います。
日本語ならではの細やかな表現は、もう過去の遺物なのでしょうか。
こんな状態で小学生に英語を教えても、全く意味がないのに・・・
自国の言葉や文化を大切にしない国民は、いつかきっと滅びるような気がします。
そういう気持ちが言葉に表れているのかも。
日本人は母国語を失ったことがないから、主体的に守ろうという気持ちが薄いのでしょうか。
言葉が大ざっぱになって本当のところが伝わりにくくなっていくのを「変化」とは言いたくないですよね。