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千反田は激怒した、じゃないけど。
アバンで折木がシャーペンの芯を口の方から入れようとしたりとか、
こういうあるなぁっていうところを意識したような見せ方が石原さんっぽいなと思った。
里志が赤点とってイヤイヤをするように左右にブラブラしたりとか、
細かい芝居に日常的な砕け方があって、そういうところにちょっと好感触。
しかしこうした不自然な長回しを決めてるところに京アニの不安定感というか、
普通のアニメとは違うなっていうズレを感じてしまうかな。
こういうところがやっぱ個人的に京アニがアニメのメインストリートになり得ない、
っていう感触っていうのを抱いてしまうかなと。
まあどうでもいい話。
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お菓子で釣られるのは軽音部だけという皮肉か。
この辺のキャラクター間のやり取りは引っかかったかな。
折木はこの混乱を前にして1人1人と合図や言葉を交えながらやり取りしているのに対し、
千反田は3人を同時に相手にするようなところを構図で見せてきていたり、
痴話喧嘩の中で伊原はあくまで里志に噛み付くことを強調したりと、
一人一人が古典部でどういう繋がりを持っているのか、
っていうのを強調して見せられてる感があったなぁ、と。
個人的には以心伝心な関係も好きだけど、
今は伊原みたいなのと言い合いしたい気分だったので伊原寄り。
なんだろう、やっぱり前回までが4人が顔をあわせて推理してるから、
4人揃っての日常っていうのが見えづらかったので、
ここでそれをやってるのかなっていう感じがする。
推理に入った辺りからはそれぞれの役割を演じるような立ち位置になっちゃうし。
怒るっていうことをテーマに各キャラの繋がりをフォーカスする、
っていうところが如何にも最初の大きな波を突破した後の回だな、と思ったり。
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私、怒っちゃったんです。
そのセリフを印象づけるカット割りにレイアウト。
回想を見せるシーンでも最後は背景白なんで呼応するような位置づけでもあるのかな。
折木が回答を示すようなところとかを机から接写するようなアオリで見せたりとか、
印象的な画を持ってきたりしてて、そういう話の転換点に引っかかりがあって楽しかったかなと。
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鬼の先生。
この辺の不気味さはどこか米たにチックっていうかベターマン思い出すかな。
まあ人形や仮面にキャラや感情を代替させる意味合いっていうのはなんだろうと思ったけど、
それだけ感情やキャラを記号的に千反田えるは捉えているっていうことかもと思ったけど、
作品のもつ推理性、感情の発露を読み解くのにそのようにしてるのかなと思ったり。
まあ意味わからん千反田の疑問を不気味に演出している、とも言えるしどうでもいい話か。
この鬼の面なんかは京アニじゃあんま見かけない影とかハイライトの付け方してて面白いですね。
小物の反射とかはもっと細かく指定して撮影でさらにそれを処理して、
っていうのが京アニだと思うんですけど、
作画でざっくりカクイハイライト載せるような濃い感じの顔っていうのはあまり意識したことなかったんで、
こういうのは新鮮だったな、と。ゴツいフォルムも含め。
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どうでもいいけど女の子このポーズし過ぎじゃないだろうか。
正直エロすぎて、ちょっと狙いすぎてますね感があるんだけど、
今回はさらに机に伏せって下からの目線を入れてるのが凄くあざとい感じだなぁ、と。
そういうの好きだけど、ちょっと気にかかる。
しかし改めて古典部の部室見せてたけど色々処理が細かいなと。
今回って部室だけで話が終わってしまうので絵作り的結構苦労してそうな気がするけどどうだろ。
まあだから色々狙ってくるんだろうと思うけど。
地球儀の処理とか当たり前に置いてるけどこの質感とか緻密さとかやるなぁって思ったりとか。
自分自身京アニ作品ほど他作品をよく見ていないということに最近気づいたので、
感心するところが違うのかなっていう判断が最近つかないんですが、
そういうところいいかな、と。
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奥面、校舎外のキャラ動かして見せてる辺りもうなんなんだろうなと思えてくる。
そういう風景に憧憬の念がないわけじゃないし、
そういう学校生活の中での古典部っていうのを見せたいのかもとも思うけど、
うーんなんなんだ、っていう気持ちもある。
まあ他のアニメでもやってそうだけど、ちょっと引っかかったので。
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白髪ハイライトって言ったら怒られそうだけど。
今回は割りとカット単位シーン単位で絵が結構変わってたんで、
そういうところを見るのも楽しかったかな。
里志の手の芝居や伊原の目の表情なんかは毎回強調してるんでわかりやすいところですよね。
そういうのを追うのも楽しかったかなと。
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このアニメも大罪とか言い出すのかとか思ったり。
あまり大罪については引っかかりはなかったけど、今後どこかで振れていくのかな。
今回はやっぱりキャラクター間の立ち位置なんかの再確認と、
キャラの掘り下げを意識した回だったので、
こういった回が今後作品を見返した時にどう作用していたかを見るのがまた楽しみですね。
しかしなんか米たにさん思い出すなっていう回だったな、個人的に。
画面分割程度云々、っていうのもあるからあくまで個人的になんだけど。
脚本:西岡麻衣子
絵コンテ・演出:坂本一也
演出補佐:太田理香
作画監督:高橋博行
というわけで坂本回。
坂本さんの回は泣きとか空とか雨っていうテーマをここんとこよく使ってるんで、
そういうのからちょっと離れたところが新鮮でしたね。
終わり方も外を見せるのではなく校舎内を見せる感じでしたし。
やはり部室内の話がテーマっていう感じなんでしょうかね。
太田さんは今後ローテに食い込んでくることはあるのかな?期待。
萌アニメとかならいいですけど、このアニメでは、そこまではちょっとやり過ぎ。