宗像大社を出て、今回最後の参詣は宮地嶽神社に向かう。道の駅宗像で行き方を聞くが、あまり要を得ない、というのは宗像大社は宗像市、宮地嶽神社は隣の福津市にあるためらしい。
宮地嶽神社は全国にある宮地嶽神社の総本山で参道から少し離れた所に車を止めて神社を目指す。レトロな参道には名物松ケ枝餅を売る店が並んでいるが、気温が36℃もあったため、店の人も日陰に入る始末。ガランとした道を少し行くと階段がしばらく続く。
以前は西鉄宮地岳線があり、宮地岳駅からは歩けたのだが、西鉄新宮〜津屋崎は廃止になったため、現在はバスが頼りである。
階段を登ると次の鳥居がまた出て来るが、これが何回か続き、ようやく楼門に到着。そこからは本殿がよく見えるが、出雲大社のような立派な注連縄(しめなわ)が架けられていて目を惹く。
宮地嶽神社の創建は約1600年前と言われ、神功皇后が三韓征伐に行く前にここに立ち寄り、宮地岳に祭壇を設けて船出したと言われている。
また、奥の院八社と呼ばれる社が本殿裏にあり、一社ずつ回ると大願が叶うとあるため、早速まわりはじめる。ただ、暑さのためか、道を間違えて8番社薬師神社に到着、ここからは逆打ちで行く。水神社(水が湧く龍神)、三宝荒神(かまど・火除けの神)と続くが、人気があるのは5番社恋の宮(淡島神社・濡髪大明神の二本柱)である。
ほかにも万地蔵(子供の守り神)、不動神社(災・厄によけの神)、稲荷神社(食物と米の神)、七福神社(七福神)とあるが、熱風が吹く中、何とか全てに手を合わせた。
本殿からもと来た道を歩いて帰ろうとした際に階段の頂上からまっすぐに海まで伸びる参道を発見。これが年2回だけ光の道として神社から海岸、そして海上の相島が夕日で結ばれるポイントであることを確認。本当に一直線であった。
それにしても今回の旅行では5日にかけてレンタカー850km、そして五島で12教会と1寺院、長崎で2教会、福岡では2つの大きな神社に回り、十分満足できるものとなった。しかし、何かが足りない、そうだ『鉄』なしで終えてしまったのだ。次の旅ではやはり私らしく少しは『駅』『鉄道』『機関車』『鉄道博物館』などに触れる旅を企画したい。