hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

赤津加〜秋葉原グルメ

2018-07-21 05:07:20 | グルメ

今はない草思社という出版社から出された『精選 東京の居酒屋』という本を何気なく買って読み始めたことが私の居酒屋探訪の原点である。

この本は太田和彦氏著の居酒屋本のはしりで1993年4月に初版が出版されている。もう、出版されと25年になるが、掲載されている店を調べてみると今は閉めてしまった店の多さには驚かされる。

前置きが長くなったが、先日伺った『みますや』に続き、老舗居酒屋の秋葉原『赤津加』にお邪魔することにした。場所は秋葉原駅から大通りを渡り、周辺にフィギュアの店やメイド喫茶が林立している中に黒塀のお店がぽつんと取り残されている。

店の看板には『大衆割烹』とあり、つまみのラインナップが木札に書かれて並んでいる。入口は横に入ったところにあり、戸を開けると目の前には時代がかった大きなカウンター、その周りに4人掛けの席がいくつかある。

カウンターと4人掛けの席のどちらと聞かれて4人掛けの席にする。ふと見上げるといつの時代の物かわからないほど古い三菱電機製のコントローラが柱に、思わず押したくなってしまう。


最初にビール、なんとなく瓶ビールで乾杯。お通しは『高野豆腐と海老の煮物』、意外に薄味である。

メニューを見るとオーソドックスなつまみが豊富でまずは『イカ刺し』『鶏もつの煮込み』『揚げだし豆腐』『焼き鳥』を注文。すると、すぐにイカ刺しが登場。イカに青じそが巻いてあるなど切り方にも工夫がされている。この辺りで日本酒にするが、この店はほぼ菊正宗しかないので生酒にしてみる。辛口ではあるが、やはり香りたつわけでもなく可もなく不可もなし。あまり、贅沢は言えないが。

次に煮込み、グツグツとやや大きめの土鍋に入っている。熱々を頂くが、鶏もつと鶏皮がたっぷり入っていてボリュームがあり、これに薬研堀をたくさんかけて一口、口の中でとろける。さらにコスパもいい。

さらに揚げだしも糸削りがたっぷり、揚げたてで周りはカリッと、中はふんわり。焼き鳥は塩焼き、とにかくあてとして考えてある。ごく普通のつまみばかりだが、何を食べても美味いし、酒にあう。


つまみ追加は『穴子の蒲焼き』『エイヒレ』『出汁巻』にするが、辛口のタレが引き立つ蒲焼き、甘みを抑えて出汁が効いている出汁巻、いずれも合格点である。

意外にも周りで呑んでいる人たちも女性連れが多く、親しみやすい。さらに店の人も愛想がいい。こうした雰囲気の居酒屋はあるようで中々ない、特に秋葉原には。いつまでも残したい名店と思う。ただ、太田和彦氏が書いているように菊正宗だけという点だけはいささか勉強不足なのかもしれないが。

赤津加
千代田区外神田1ー10ー2
0332512585

中野坂上から中野まで坂巡り(2)

2018-07-20 05:00:08 | 坂道

『江戸の坂、東京の坂』その107。犬坂から桃園川緑道に出て左に曲がる。この緑道は桃園川暗渠化の跡に作られてていて宝仙橋(の跡)を左に曲がる。


長く、木陰など全くない緑道を歩くと次々に橋の跡が出てくる。金剛橋、金渓橋と渡り、ようやく慈眼堂橋に到着。


この道を左に曲がるとゆるい坂道になっていているが、これが『小笠原橋』、ただなぜこんな名前がついているのかはわからない。

一旦登った坂道を緑道まで戻り左折する。また、次々と橋の名残が出てきて仲園橋、北裏橋、三味線橋。三味線橋は『さみせんはし』と書かれている。

もみじ山通りを越えて桃花小学校を目指す。くねくねと曲がる道の先に正門があるが、その前には古い橋の跡が。よく見ると『かう志ん橋』『大正十三年』と書かれているが、周りには暗渠もなさそうである。


色々と調べて行くと『暗渠さんぽ』というブログを書いた方が古い地図を見ると桃園川は緑道公園よりさらに南側まで来ていたため、こんなところに残されたのだろうとのこと。ただ、橋の半分だけがこれだけ完全に残されているのも珍しい。

桃花小学校の前を通過して左に登っていくと『鳥見坂』となる。その由来はかつて桃園川にかかっていた鳥見橋に向かう坂のため、この名前となったらしい。今はない桃園川にちなむ地名がたくさん残されているのは面白い。

坂を一旦下り、左に曲がる。さらに次の角を右に曲がると中央西公園の横を通る。その先を右に曲がると下り坂となるが、この坂が『水車坂』で以前は周りの人が作った標識があったらしいのだが、今はない。


この辺りの窪地に水車小屋があったためついた名前らしいが、ここにも桃園川又はその支流が流れていたのだろう。

坂を下り、大久保通りを渡ってしばらく真っ直ぐ歩くと中野駅近くにたどり着く。その少し手前を左に登って行く坂道が『レンガ坂』。この坂沿いに飲食店や商店が並ぶが、入口にヨーロッパ風のゲートがあり、そこに『RENGA ZAKA』と書かれている。


レンガ坂商店街と名前をつけてお洒落な雰囲気を醸し出し、また、路面もレンガにしてある。とくにアイリッシュバーの『みなみのカエル』が気になった。一度ふらっと飲みにきたい坂道である。


多心〜渋谷グルメ

2018-07-19 05:00:24 | グルメ

渋谷桜ヶ丘には高太郎や鮨須賀などひっそりとやっている名店が多い。今日お邪魔した『多心(たごころ)』は蕎麦屋だが、つまみも豊富で酒を呑むにもなかなか良さそうなお店である。

渋谷駅から桜ヶ丘の坂を登り、さらに下って桜ヶ丘郵便局の信号近くに店はある。ただ、大きな看板もなく、ついつい通り越してしまうほどである。


今回は料理はおまかせコース(4320円)を頼んでいるので飲み物のみを注文する。まだ、開店直後のためお客は我々のみだが、徐々に予約客が入ってくる。まずは生ビールで乾杯、お通しはもずく酢、中には白木耳が入っていて、酸っぱ過ぎず、頃合いが良い。

次に三種盛り合わせ、バイ貝煮付け、芯取菜のおひたし、くみ揚げ豆腐である。いずれも出汁がよく効いていてやや薄味ながら美味い。とくに豆腐は柚子を絞り、塩で食べると甘さが引き立つ。


刺身は3品、アオリイカ、漬けマグロ、カツオのタタキ。ねっとりしたアオリイカが特にいい。日本酒は石鎚(愛媛県)をお願いする。辛口がキリッと冷えて旨い。


次いでカンパチの幽庵焼き、添えてあるのが浅く煮た昆布。続いて生麩の揚げだし、キノコ餡が掛けられている。味付けもまったりしていて中々いい。酒は天狗舞(石川県)に変える。

次は卵焼き、出汁のみで味が付いているあっさり系である。例えばかえしを加えたり、ごま油を使ってインパクトがある方が個人的には好きだ。

そして最後にもりそばとコース全体では結構ボリュームもあり、人気の理由がよく分かる。また、締めの蕎麦もコシがあって旨いが、残念なのは麺つゆ、もう少し主張があれば良いのに。鰹や鯖節など力強さがあればと感じた。総じて平均点は上回り、雰囲気も良い店。但し、従業員にもう少し余裕があればさらに良いのにと感じた。

多心(たごころ)
渋谷区桜ヶ丘21ー4
05058693760

夏に見かけた花

2018-07-18 05:00:48 | 日記

夏の花には大ぶりな花が多い。梅雨明けからよく見かけるようになるのがムクゲ、ピンクや白、白の花の真ん中だけが赤などいろいろな種類があって楽しい。ただ、この花はしぼむとポテッと落ちるので植えている方は掃除が大変ではあるが。


同じように最近街歩きをしているとよく目にするのがタチアオイ。ちょうど梅雨入りの頃から咲き始め、梅雨明けには終わりを告げるのだが、今年は梅雨明けが早くまだまだ楽しむ事ができる。

私事だが、私の双子の孫のお姉ちゃんの名前が『葵』であるため、余計に愛おしく感じてしまうのかもしれない。

タチアオイの花はスルスルと伸びる茎の周りに大きな花を交互に付けて下から咲いて行く。このため、上の方の蕾が咲いてしまうと終わってしまうのである。

英名はHollyhock、水戸のサッカーチームと同じだが、これは徳川御三家の一つ、水戸藩の紋から名前をつけたようだ。ただ、徳川の三葉葵はフタバアオイという種類でタチアオイとは厳密には異なる。


また、オレンジの花を付けるのがノウゼンカズラ、これは木に巻きつく藤のようなつる性の植物であり、他の木に吸着する付着根を出して這い上っていく。そのため、あたかも自立している木のように見えるが、乗っかっているのである。非常に樹勢が強く、また暑い夏も厭わず花を付ける。

この木をみるとバイタリティを感じるのは私だけではないだろう。ほかにも夾竹桃のピンクの花、百日紅の赤や白い花、紅葉葵の赤い花などはやはり夏の強い日差しによく似合う。


中野坂上から中野まで坂巡り(1)

2018-07-17 05:00:26 | 坂道

『江戸の坂、東京の坂』その106。今回は東京メトロ丸ノ内線中野坂上駅で降りて坂を巡りながら中野駅まで歩く。『坂』のつく駅、つまり坂道が駅の名前になっているのは乃木坂、志村坂上、赤坂、神楽坂など他にもあるが、東京で最も古いのは中野坂上駅である。


それではまずは駅名にもなった『中野坂』から歩く。中野坂上交差点は山手通りと青梅街道の交差点だが、そこから新宿方向に向かう下り坂が中野坂である。


坂を下りたのところに標識もあるが、それには『中野の由来は武蔵野国のほぼ中央部にあることからついたとされる。この辺りは堀之内のお祖師様と呼ばれた妙法寺への参詣者で賑わっていた。』とある。


標識から少し戻り、ライフストアの向かいの道を歩いて道なりに行くと『相生1番坂』となる。この辺りは道が細く、なかなか先が見通せないが、下っていく。この辺りは道に名前が付いていて『相生1番坂通り』とあるが、地名がかつて相生町であったことに由来する。


また、坂道を上り、左に曲がると山手通りに突き当たる。これを左に曲がり、先にさらに左に分かれていく道がある。これが『相生二番坂』、やはり通りの看板がある。一番坂・二番坂というのも珍しい。

山手通りに戻ると目の前が首都高速道路中野長者橋IC、少し戻り反対側に渡る。そのまま真っ直ぐに歩くと左側に朝日ケ丘公園という児童館併設の小さな公園。


そこに『象小屋の跡』という標識がぽつんと立っている。ここに江戸初期に象が飼われていた跡とのこと。面影は全くないが、1728年に中国人の商人がベトナムから象を連れてきて、京都では天皇、江戸では将軍吉宗に謁見した。しばらくは浜御殿で飼われていたようで、この象を下げ渡された中野村の源助が成願寺近くに小屋を建てて飼っていた。象が死んだ後に象の牙が宝仙寺に保管されていたが、残念ながら戦災で焼失してしまった。

次は北に向かって宝仙寺を目指す。宝仙寺は11世紀に源義家により開かれたとされる古刹で明治時代には中野町(現在の中野区)の役場が置かれていたこともある。青梅街道の宝仙寺前の信号を渡り、寺の前を右に曲がり、寺を回るように歩くと『犬坂』になる。


名前の由来は将軍が狩を行う際に猟犬が野犬に襲われることがあったため、この坂の下に飼い主のいない犬をつないでおいたことからついたとされる。坂道は宝仙寺と宝仙学園の間をとおり、少し行くと桃園川緑道に出る。(以下、次回)

ポンヌフ〜新橋ランチグルメ

2018-07-16 05:00:06 | グルメ

新橋には駅前にビルが2つ、うち蒸気機関車がある側(西口)にあるのが『ニュー新橋ビル』(1969年築)、反対側のロータリーにあるのが『新橋駅前ビル』(1966年築)である。いずれも新橋サラリーマンの味方のようなビルだが、いずれも再開発ビルで当時の地権者も多く入居している。周りの店も伝統ありそうな店が多く、並びの喫茶店は小川軒である。

今回お邪魔した『ポンヌフ』さんは1967年のオープン、店は昔ながらの喫茶店の趣きでカウンターも健在、お一人様のサラリーマンが多い。

店の名前ポンヌフはパリのセーヌ川にかかる2つの小さな橋のことらしい。店に入るとカウンターはほぼいっぱいのため、2人席に。殆どの人が注文するハンバーグナポリタン(850円)を注文する。セット(1150円)にすると飲み物とデザートのプリンが付く。

5分くらいでハンバーグナポリタンは到着。思わず通ってう高校の向かいにあったパーラーで食べたナポリタンを思い出す出で立ち。銀皿も懐かしい。

太くて柔らかいパスタを真っ赤なカゴメケチャップで玉ねぎ、ハム、薄切りのマッシュルームと炒めている。熱くてまあ美味いんだが、少し甘すぎて味が単調になる。そこでタバスコを振る。

しかし、ハンバーグはしっかりした手こねでなかなか美味い。ハンバーグを崩しながら、ナポリタンを食べて行く。量は十分、しかも出来立てだからかなり熱い。同じようにトマトソースがかかっているが、これがドミソースならまた味が変わっていいのだが。

ふうふう言いながら食べるが、周りも殆ど同じメニューでなんか変だ。まあ、昭和にタイムスリップして、ハンバーグナポリタンにかぶりつくのもたまにはいいもんだが、食べログの点が3.58は高すぎるかな。年に1回行けば僕は満足である。

カフェテラス ポンヌフ
港区新橋2ー20ー15新橋駅前ビル1号館1階
0335725346


二子玉川付近の坂道(2)

2018-07-15 05:00:55 | 坂道

『江戸の坂、東京の坂』その105。二子玉川の続き、まむし坂を下りきった先、丸子川にかかる境橋を渡り、信号を左に曲がる。丸子川沿いに道があり、しばらく行くが、左手はやはり五島美術館の森が続く。


稲荷橋を左に曲がるが、この坂道が『稲荷坂』。この坂道はバスも通るほど広く、反対側には上野毛自然公園がある。右に湾曲しながら登る坂道の真ん中あたりには上野毛稲荷神社があり、坂道の名前の由来はここから。


坂を登り切り、左に曲がる。しばらく行くと住居表示が野沢に変わるところを右に行く。するとくの字に曲がった急な下り坂があるが、これが『明神坂』。


また、坂の下の橋は『明神橋』であるが、昔、坂の途中に六所明神が祀られていたため、この名前が残されている。

坂を下り切り、三叉路をまっすぐ行くと多摩川沿いの道に出る。すぐ前には二子玉川公園が広がる。せっかくなので道を渡り、土手に上がると橋や多摩川まで見ることができる。


公園を突き抜け、帰真園の横を通り、ようやく二子玉川駅まで。まあ、よく歩きました。

二子玉川付近の坂道(1)

2018-07-14 05:00:11 | 坂道

『江戸の坂、東京の坂』その104。今回は二子玉川付近の坂道を歩いてみる。二子玉川はわずかな間に大きく発展、駅を降りても自分がどちらに向かっているのかがわからないほど。但し、車道と人道が立体交差で整備されていて買い物や生活には便利なのかもしれない。

駅を降りて東急大井町線のガードを越えて東急東横線に沿うように歩く。途中には丸子川沿いに『南大山道道標』。


その先の調布橋を渡ると坂道になる。この坂道が『行善寺坂』、また道は大山道の旧道である。とにかく長くて勾配が急な坂道を歩くと勾配をうまく使った半地下のカフェ、流石に二子玉川である。

この坂道から右に分かれて行く坂道が『行火坂(あんかさか)』、この坂道は勾配が急なため、坂を登るだけで暑くなるからと付けた名前である。


元に戻り、また、行善寺坂を登るとすぐ先に瀬田貝塚跡の石碑、そして獅子山行善寺の前に出る。


永禄年間に作られた浄土宗の古刹、大山道沿いにあり、玉川八景と景色の良い地として有名で将軍も立ち寄るほどであった。


寺を過ぎて2本目の道を左に曲がると下り坂となるが、この坂道が『瀬田夕日坂』、坂を降りたところに陶器製の標識も置かれている。目の前には東横線の跨線橋、その先が広がり、夕日が美しい坂道である。

元の道まで戻り、行善寺の手前を左に曲がるとお屋敷町になる。この道を歩くと左右には小さなマンションくらいある区画を有する屋敷が並んでいるが、いずれも比較的新しい家が多い。

住居表示が上野毛に変わる辺りを右に曲がると坂道の途中に出る。まさに駒沢通りなのだが、この坂道が『まむし坂』、くねくねと長く下って行く坂道である。ただ、名前がなぜ付けられたのかはよくわからない。


しばらく行くと右手に階段坂が現れ、その下には扉が閉まっていて『瀬田隧道』とある。中は真っ暗でわからないが、以前にウルトラマンの撮影で使われたことがあるらしい。ネットには反対側の入口が丸子川のところにあるとの情報もあり、その距離は100m程度のようである。


先を急ぐと東急大井町線の高架があり、その先は五島美術館の出口。周辺は大きな木が茂り鬱蒼としている。(以下、次回)

フジヤ〜日本橋ランチグルメ

2018-07-13 05:00:12 | グルメ

日本橋には老舗のカレー店や洋食屋などが多い。特にCOREDO室町の裏にはらいん、ガヴィアル、レストラン桂、好成軒など多く、今日はその中で『フジヤ』という1908年創業の店に入る。

と言っても元々は『藤屋』という下駄屋で創業、下駄の需要がなくなり『靴の修理屋』さらに『パン屋』と転業。そして現在の3代目は娘婿でインド料理屋で修行を積んでいたため、1996年に今のカレー屋にしたもの。

カレーはチキン、ビーフ、豆、野菜、キーマの5種類、またセットは半分ライス半分ナンのBコースもあるが、今日は単純にサラダが添えてあるAセット(ビーフは800円)にする。

待つこと5分、カレー登場。インドカレーながらやや日本人好みのトロッとしたルー。しかし、スパイスの香りが素晴らしく、まさしくインドカレーである。また、ゴロッと大きな肉塊が3つ、これが食べ応えあり。さらにスプーンも柄の部分にかくどがついたこだわりもある。

私にはそれほど辛くないが一般的には辛口であろう。また、福神漬などの付け合わせは一切ないが、それほど気にもならない。

わずか11席のカウンターのみ、一人で来る人が多いが、そのために回転がいい。食べ終えるとすぐ席を立つがまたすぐ客がやってきて、すぐにオーダーする。

人の良さそうなご夫婦が作る旨いカレーを常連が来る、といった感じの店である。

フジヤ
中央区日本橋室町1ー12ー13
0332414330

時差Bizライナーに乗って

2018-07-12 05:00:49 | 鉄道

『鉄道シリーズ』その215。東京都が音頭をとってこの夏は時差通勤を積極的に展開する私鉄がある。京王などとともに混雑度では常に上位に入る東急田園都市線でも時差Bizライナーを9日から20日までの限定で運転している。

車両は『グッチョイモーニング』のラッピングが施された5000系5116編成が使用されていて前面には『時差Bizライナー』のヘッドマークも付けられている。

それではどのくらい早いのだろうか。時刻表を見るとBizライナーは中央林間6:01発、長津田、あざみ野、溝の口のみに停車して渋谷に6:43に到着、所用時間は42分。これに対して中央林間5:55発の急行は長津田、青葉台、あざみ野、たまプラーザ、鷺沼、溝の口、二子玉川、三軒茶屋に停車して渋谷に6:33に到着、所用時間は38分、つまりたくさん停車はするが、ライナーより普通の急行の方が早い事になる。(中央林間発の次の急行6:09発は渋谷着6:52のため43分かかるのだが。)つまり、途中でライナーは急行を追い抜けないから所用時間は大して変わらないのである。

しかし、私が偶然に乗った渋谷駅発6:44発ライナーはガラガラで何と渋谷から悠々座れる。これはたぶん停車駅が少ないためでもちろん田園都市線内もゆったり通勤が可能、すなわち早起きする人へとご褒美はちゃんと用意されていたのである。ただ、乗客数が少ないのがあまり知られていないからかもしれないが。