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CIA報告:15年後中国・インドは超大国

2005-01-27 23:53:50 | 国際・政治
26日のSlate MagazineにFred Kaplan氏が 数週間前にCIAのホームページに公表された興味ある報告書について論評した。米国の戦略情報センターであるNIC(National Intelligence Council)が識者を動員して15年後の世界を予測し対応シナリオを報告したものである。

それによると2020年にはグローバリゼーションの波にのり中国・インドが超大国になる。インドネシアやブラジルがその後に続く。米国は依然超大国で最も重要な役割を果し続けるが、その力が相対的に衰え一国主義はとれないと予測している。イスラム過激派のテロは形を変えて存続し、米国はアジアの新超大国との連携なしには対処できない。アジア諸国の価値観は米国の民主主義とは必ずしも一致せず、連携していく為には彼らから見て米国がそうなりたいというモデル国家にならねばならない、さもないと北京側につく、と提案している。個々の内容は既知のものばかりでマスメディアは殆ど無視してきたが、この報告がCIAから出たこと自体に意味があるのに、ブッシュ大統領の就任演説やライス長官の公聴会での発言でも全く触れておらず政策にも生かされてないとKaplan氏は主張している。

この報告書は120ページ以上あり、最初の要約のみ読むのが精一杯だったが、それでもグローバリゼーションのインパクトを総括的に理解するのに結構参考になり面白い。米国の友人に知らせたところ、熟読しペシミスティックな見方だと返事がきた。彼自身も大統領選後ペシミスティックになっている

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