かぶれの世界(新)

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アフガン最新情報

2005-03-30 15:03:16 | 国際・政治
イラク選挙後中東に変化が起こりつつあると一昨日書き込みましたが、アフガニスタンではもっと根本的な変化が起こり始めたと28日タイムが報じている。日本では戦争が始まり米軍が苦戦しないとニュースにならない。しかし、今アフガンで起こっている変化は中東で起こりつつある一連の歴史的変化の象徴かもしれないと私は思う。

記事によると昨年10月のアフガニスタン大統領選が流れを変えた。800万人が投票し、その過程で地方軍閥が無力化され、民衆が自由に考えを表現するようになってきた。その間、軍事オペレーションでは勝ち取れなかった民衆の心が、井戸を掘り、学校を建て、辺鄙な山間に灌漑パイプを引くなどの地道な国家再建活動を通じて米軍への信頼が高まっていた。

一方、アルカイーダはイラクに向かい、米国の圧力を受けたアラブ諸国の資金提供は無くなりタリバンは資金源を失った。テロ活動の規模が小さくなり拙劣になってきた。23日タリバンが側道に設置した爆発物を付近の住民が見つけて届け無力化されるという象徴的な事件があった。民衆がタリバンを見捨て始めたのである。カルザイ大統領はタリバンの転向を受け入れる環境が醸成されてきたと判断し近く融和宣言をする見込みという。

日本では散発的に人道支援状況や麻薬生産が急増しているという報道はあっても、こういう前向きで本来戦争の狙いだった理想がどのように実現されていくかについての報道がないのは何故だろうか。そんなものは表面的で嘘っぱちだと思っているか、単に興味がないのだろうか。今中東で起こっていることは非常に重要で多くの教訓が含まれている。日本のNPOも参加している。メディアにいる人達は何を報道するかについて考え直して欲しい。


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