かぶれの世界(新)

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函館家族旅行(3)

2024-03-06 18:29:09 | 旅行記
2日目の早朝6時過ぎにドアをノックする音が聞こえ、朝食に行こうと催促された。6時半過ぎからバイキング形式の朝食が始まる、函館一美味しいと人気なので前夜早く行こうと約束していた。私が着替えをしている間に、待ちきれなくなった家内と息子は朝食会場に降りて行った。

家内はYouTubeでこのホテルの朝食が一番人気だと知りツアーを選んだ。最初に津軽海峡を走る新幹線に乗りたい、次に一番人気のバイキング形式海鮮朝食を食べたい、という理由だ。その後に名物のイカ料理を食べたいが来て、美しい夜景を見たいとかはその後に来たと思う。

遅れてレストランに行くと既に大勢のお客で一杯だった。朝食券を渡して家族のテーブルに行くと彼等は一皿目を食べて、二皿目の追加に行こうとしていた。私も早速お皿をとって朝食の仕入れに向かったが、食事の種類がとても多くて迷った末に余り美味しくない組み合わせを選んだ。

前夜家内の部屋で地元限定のビール、サッポロCLASSICが美味しくツマミを食べ過ぎてお腹に残っていた。家内に聞いた人気の朝食を食べようと思っていたがどうにも食欲が湧かず、適当に朝食を二皿選んで食べたらもう十分だった。人気のマグロの刺身はどこにも見つからなかった。私が気に入ったのは余り人気のなさそうなブルーチーズにパンだった。

息子は次々とお皿に色んな種類の食事を載せて戻ってきて食べ、普段から大食いの彼もさすがにお腹一杯食べ尽くしたといった。家内は朝食にシャンペンが気に入ったのか3杯も飲んで、再びさすがの私も驚いた。しかし、今回の旅行は彼等の為のもの、好きなようにさせた。

朝食の後は昼食を含め自由行動だった。家内と息子は昼食をどこで食べるか朝市とレンガ倉庫通りを散歩すると言い、私も観光の積りで二人について雪道を歩いて行った。ホテルから出て海沿いの道を函館駅に向かって歩くと、かつて青函連絡船だった摩周丸が見え懐かしく思った。

そこから朝市の海鮮売り場や飲食店などのある通りを歩き、あちこちで引き止められて海鮮商品のお土産を買い、赤レンガ通りに向かって広い通りに出ると函館山が見えた。若い観光客が多く子連れも沢山みかけた。私の印象では外国特に中国からの観光客が多かった気がする。

延々と歩き食事処を捜した結果、朝市に戻って家内の好みで小さな造りのイカ料理専門店に入った。家内が頼んだイカの刺身は、数分前まで水槽にいたもので足がピクピク動き初めて見るものだった。私は身の堅い刺身はダメで一人だけマグロ丼にした。家内から勧められて比較的柔かい部位と言われて一切れイカの刺身を食べたが、それでも私には堅く殆ど味がしなかった。

食後すぐにホテルに戻った。既にチェックアウトしてロビーに置かせて貰ってた荷物を持ってバスに乗り込んだ。風は治まったが若干降り出した雪の中を北上し、函館北斗駅を過ぎて大沼公園に向かった。この辺は雪は少ないとガイドの説明を聞いて、バスを降りた後に「平らな屋根の家が多いと補足すれば雪が少ないという説得力があるよ」と言った。

家内から「余計なことを言うな」と言われた。平らな屋根を見かけたのは事実だし、助ける積りで気が付いたことをすぐ言ってしまう。余計なことだというが、それが私なのだ。旅は続く。■
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函館家族旅行(2)

2024-03-06 18:25:33 | 旅行記
週末の函館旅行は正に雪と強風の嵐の中の行軍だった。二日目(日)のローカル紙「函館新聞」の1面では、「3月なのに…道南大雪、函館積雪27㌢で今季最深」「江差町で最大風速28メ-トル」「真冬並みの大雪、駅周辺で強い風雪の中を歩く観光客」などと報じていた。

二日目の午前中は前日の雪は残ってたが風は治まり雪もチラつく程度になり、函館市内の朝市やレンガ街を散策した。朝市のオバちゃんによると金曜日までは殆ど雪は降らなかったのに、昨日になって大雪になったという。皮肉にも我々が東京に戻った翌日の北海道は快晴と報じていた!

まるで我が家の函館旅行を狙ったような天候だったが、それはそれで記憶に残る旅行だったと家内も息子も強調した。凄い前向きなコメントで、そういえば私もそう感じて反論しなかった。旅行記と言いながら、まだ本論に入っていない。我が家の変わった旅行記を紹介したい。

1日目午後にロープウェイ乗り場でツアーに合流する前に、ツアー本隊はトラピスチヌ修道院(日本初の女性修道院)と函館八幡宮の見学を終えていた。乗り場はかなりの坂上で、隣のバス停車場に行く途中の坂で別のタクシー2台がスリップして接触しパトカーが出動していた。

雪国でプロの運転手がミスる現場を見学した。生の迫力ある事故現場を見たと同時に、我々が乗ったタクシーも同じ坂を上り、更にこれから観光バスに乗って同じような道を走ると思うといささか怖かった。私の目には雪上を走る車は東京で見かける車と変わらぬ速度に見えた。

その後、時折先が見えなくなる猛烈な吹雪の中地元ガイドに案内され元町八幡坂にある仏ロ米英の大きく立派な教会を見て回った。国(或いはキリスト教)によって教会の造りは異なった。私の好みは仏の石造り教会で、ロシアの威圧するような教会は好きになれなかった。

だが、正直なところ記憶に残っているのはガイドの説明ではなく、吹雪の中で足を滑らせない様気をつけて歩いたことだ。零下6度の低温下で横殴りの粉雪の中を歩くと雪がまとわりついて全身が真っ白になった。最後に公開されていた元英国領事館内を歩きバスに戻り一息ついた。

夕方5時前からレストランで早めの夕食をとり(函館ならではの海鮮グルメという謳い文句は期待外れだった)、乗り場に戻りロープウェイで函館山に登り有名な夜景を鑑賞した。と言っても吹雪の中の函館の街は見通しが悪く、それはそれで珍しい風景を楽しんだといえる。

30分後に函館山を下りバスでホテルに到着した。急に思いついたツアー参加だったせいか、我々家族は三人部屋を予約できず夫々別の個室に宿泊した。最上階の風呂は大風呂、源泉、サウナ等を楽しみ函館の街の夜景を見た後、家内の部屋に集まりお酒をたしなんだ。■
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