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年金手帳と青ペン

2020-01-19 21:41:23 | 日記・エッセイ・コラム
17年前に早期退職以ずっと使っていた手帳を買い替えた。会社勤め時代に取引先から頂いたビジネス手帳が、流石に擦り切れてボロボロになった。黒い革表紙の裏側に住所録や保険証・診察券などを保管し、反対側の表紙裏に名刺を保管するポケットがある。A6サイズのノートは使い切ると交換できるタイプだ。

このノートに投資資産の時価を毎日書き込み、PCの資産管理ソフトにまとめて記入する。かつてはソフトが金融機関等にアクセスし時価データ取り込み、為替変動も含め自動的に損得計算していた。だが、このソフトがサービスを中止して以来マニュアル操作が増え、手帳もくたびれてポケットに穴が空く始末だった。

買い替えようと昨年から文房具店や100円ショップなどを覗いたが適当なものが無い。気に入ったものは数千円もした。手帳が何でこんなにするんだと怒り、改めて取引先に良い物を頂いたと感謝した。年末になってやっと見つけたのが駅ビル内のお店で正価の半値だという年金手帳と称する黒革の手帳だった。

ケチな私はもっと安くならないかと待ったが、正月過ぎに諦めて棚の隅に移された年金手帳を買った。横線だけ入ったノートと合わせ2000円弱だった。包装を解くと黒革の手触りは良かった。今まで2週間ばかり使ったが使い心地は悪くない。多分、これが私の人生最後の手帳だ。

同じ頃に青ペンを買った。退職した時に手帳と同じく頂いたペンが沢山あり、それ以来ずっと使ってきた。私はペンの消費量が普通の人と比べると異常に多い。だいぶ前にテレビで見たサッチャー元英国首相の伝記で、彼女が書類に目を通す時に重要部分にペンで下線をひく習慣があるのを見て感心した。

それ以来、毎日新聞に目を通す時、重要だと思った部分にボールペンで下線を引く習慣が身に付いた。そのうちニュースの性格に応じて色分けして下線を引いた。例えば、国内の政治はクロ、経済は青、海外の政治経済は赤。偶然だが、投資に関連する経済ニュースを青にした結果、青ペンの使用量が多くなった。

米国勤務時代は印刷文字の黒と区別をつけるためか、通常青ペンを使うことが多かった。なので身の周りは青ペンが多く、意識した訳ではないが帰任時に多くの青ペンを持ち帰った。だが、それも遠い昔。国内の郵便局や農協、銀行等から頂いたり拾った(!)のは全て黒ペン、遂に青ペン切れで手帳と一緒に購入した。

これが米国勤務時代を思い出させる最後の残滓になるだろう。まだ使える文房具等とかテントなど登山用具は残っていたが、使えなくなったり誰かにあげたりして、日常生活では不要なものばかり。その意味で青ペンと年金手帳は平凡だけど思い入れのある物になりそうだ。■

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