体制が崩壊するというのは、末端の権力からボロボロになっていくのである。ウイグル人やチベット人だけではなく、漢人の間からも共産党批判が高まっている。産経新聞によると、安徽省樅陽県金渡村にある共産党委員会の建物で16日、村民が身体に巻き付けた爆薬を爆発させ死亡した。これに巻き込まれて村の党ナンバー2の主任も死亡、多数が負傷したという。もはや中共は足もとから揺らいでいるのである。これまでは共産党の支配が徹底していたから、末端の権力も威張っていられた。しかし、それは過去のことになりつつある。民衆の怒りが直接ぶつけられれば、村の幹部になる人間もいなくなる。自爆攻撃が年に数回であればたいした影響もないが、それが日常化すれば、中国共産党の権威も地に落ちてしまうのである。これに対して中国共産党は徹底した弾圧を加えるだろうが、それは最終的に徒労に終わるだろう。テロには反対だと言っても、取り締まる力がないと分かれば、なおさら民衆は離れていく。中共は自分たちの体制が崩壊する前に、戦争に打って出る可能性はある。混乱状態になれは、特権的な中国共産党の幹部は、タイミングをみて逃げ出せるからだ。国外に蓄えた闇資金で暮らせばいいわけだから、民衆を敵に回す前に、火を付けて回るのだ。これから数年間は中共からは目が離せない。そして、必ず軍閥的な勢力が割拠するはずだ。もともと統一が難しい国家であり、共産主義というイデオロギーで、無理矢理一緒になったのだ。分裂して当然なのである。共産主義というユートピアを掲げながら、実際は全体主義がまかり通っているのだ。それが打ち倒されるのは歴史の必然的な流れなのである。
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