八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

赤井岳薬師の境内の仁王

2013年06月18日 19時45分54秒 | Weblog
筋骨隆々として、怒り、何かを叫んでいる表情、阿形像なのだろう。仁王様とは別のこと。ずうっとの大昔に、イノシシ、シカ、サルなどの獣が、山の中の食べ物がなくなると、ふもとにおりてきて、折角作った農作物を食べ荒らしたという。とりわけイノシシ、その中に赤い毛色のイノシシが、先頭をきって、大暴れしたそうな。それを退治するため、村人たちが立ち上がり、一本目の矢は腹に突きささり、二本目の矢で、射止めたそうな。「きっと射止めてやるぞぉ」って、叫んで追った山が、「き兎屋山」。赤いイノシシの体から、二本の矢を抜き取り、神に捧げた山が「二ツ箭山」というとか。「二ツ箭」は、山容からともいわれているとか。いわき市の川前町に小白井というところがある。尾の白いイノシシを捕えたので、尾白猪と称し、今は小白井という。赤いイノシシがいたので、「赤猪嶽」。お寺のかかわりから、「閼伽井嶽」になり、今は「赤井岳」なったという。「閼伽井」は、仏前に供える水を汲む井のこと。いわきの伝説、50選、鴨志田義康著より。磐城高校の校歌の歌い出しは、「峰は秀いず、赤井嶽、―--」。
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