画像の中の、ひとり語りに、乞食がでてくる。ばあちゃんは、なにを考えて、乞食のひとり語りのをしていたのか。不思議でしょうがない。はるか昔ぁしに読んだ題名は忘れてしまった本の中の一節に、「乞食の中にも、人格者がいるかもしれない」と、あったと、記憶をしている。乞食ののことは、もうひとつ、城山三郎著、「総会屋錦城」にあるのを、記憶している。錦城が、病の床に伏して、廊下のガラス戸越に見える小高い丘に、乞食の親子ずれが見えると、きまってお金をと、届けさせた。しばらく乞食の親子ずれが見えないと、どうしているのかと、心配をしていると、あるのを思いだす。乞食という言葉を書いていると、なんか気が滅入ってしまう。豊かになつた社会でも、一口に貧しい生活をしているようなテレビの番組をみることがある。介護認定の5の、認知症のばあちゃんでも、乞食という言葉を言うのは、頭のなかに、乞食のことが、なにかあるのかもと、思っている。