八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

思案中

2021年11月17日 19時15分24秒 | Weblog

退屈まぎれに、年賀はがきの図は、どうしょうかなあと。最近のを並べてみた。左上は、マイツール昔し話に載せたのを使った。五枚は、墨絵年賀状素材集のを使った。もともとは、はがきの宛名を印刷する名簿作成のもの。左下のすずめは、なんで、年賀状図柄にあるのだろうと、不思議だった。がらりと変わった図柄もいいべぇで、ひとりよがって使った。落語に「抜けすずめ」というのがあって、無一文なしの絵師が、五日間、宿泊をして、無銭飲食の代といって、衝立に五羽のすずめを描き、一羽一両で五羽で五両、狩野派の絵師で、お前に預けておくといって、立ち去った。宿の主人が、翌朝、雨戸を開けると、描いてあったスズメが、飛び出し、餌をついばんで、また、衝立にもどった。評判になり、殿さまが、一羽千両、五羽で五千両の値を付けたが、預かりものだと、断ったと。このあとの話もある。落語が好きな方は、聞いたことがあると思います。年賀はがきの図柄を、思案なんて、のんびりしていると、ひと月後には、受付がはじまる。この歳になると、年賀はがきだけの、交流しかない。何年も出会わない人には、お断りの一文を添えて、終わりにしている。十一月も下旬に差し掛かり、そのうちに、あせりが始まる。

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