画像は、一昨年前の秋の頃。定期の診察に行くので、迎いのタクシーを待っていた。この日の以降、外出はしていない。ここの所、寒い日が続いて、ヘルパーさんの世話になる時間が、午前中は、1時間30分なので、体が冷えるようだ。部屋の中は、灯油ストーブで温めている。大型の空気清浄機と加湿機を使っているので、温められた空気は、上部に流れてしまう。体が冷えて、風邪を心配する。でも、大丈夫。九十六歳のころの、車椅子での、通院ついでにのこと。総合病院の待合室で、ぶかぶかの帽子を摺り上げてかぶり、マスクをあごの下にずらして、人差し指で、案内の看板を、小声で読んでいた。「おめぇは、読めつけぇ」と。「読めねぇなぁ」というと、「総、合、外、科。形、成、外、科。乳、線、外、科。皮、膚、科」と、一文字一文字、区切りながら、読み上げていた。その通りに、読むと、「そおだぁ」って。「ばあちゃんは、すごいなぁ」って、いうと、おでこを、とんとんとんと突いて、「ここ、いいんだぁ、成績優等生だぞぉ」って言って、にやにやと笑っていた。前に座していた人にも、聞こえていたようだ。ここのところ、北風が吹き荒れている。穏やかな日には、日光浴をさせなければぁと、思っている。