JR川前駅前から、山間部に入った。つづら折りの坂道を登り、車を止めて見上げた。原発で発電をした電気を、関東圏に送っていたのかも。廃炉になって、送電をしなくなったら、この鉄塔は、なんて考えながら、カシャッとした。
所用があって、夏井川渓谷に沿った道路を、川前に向かって走った。車の窓から入る風も爽やか。山間部は、晩秋から初冬の風情。画像の中央の下の方に、白く見えるのは、JR磐越東線の鉄路。大正六年[1917]に開通して、川前の森林から、木材を伐採して、川前駅から関東方面へ、出荷され、活況していたという。大正12年の9月の、関東大震災で、関東圏内は、鉄路が、壊滅状態で、大量輸送が、止まったとか。この大震災を契機にして、貨物自動車を輸入して、自動車輸送の時代が、始まったとか。鉄路も道路も、昔のままだか、その上を走るものは、時代とともに、便利になり、快適になっている。
今日は、父親の二十七回忌があった。久々の兄弟が揃って、法要。墓参も早々と済ませ、「斎」とした。「予約の時間が終わりですよ」と、追い立てられるほどだった。この歳になると、体の調子のこと、元気に旅行や、趣味の踊りのことなどで、盛り上がった。先祖の法要の時は、皆なが、顔を合わせることとしている。法要の機会でもないと、集まれない。次の法要はいつだあなんて、次に会うのを、楽しみにしている。画像は、寺の鐘楼。JRいわき駅の北側の、西の端にある、長源寺。磐城桜が丘高校の校庭の、西の脇。平城を築城した、殿様の墓所があるところ。
十一月になり、一段と秋が深まってきた。JRいわき駅前の大通り。落葉も始まり、秋のうらさびしさが、街中でも、感じる。やがて、木枯らしも吹き、木の葉が舞い散る。先日の遠出して、電車からおりて、徒歩で家路に向かった夜、鳥がこの木を、覆いつくす。さえずりなどではなく、うるさい。街路樹は、鳥のねぐらのようだ。葉が落ちてしまえば、鳥はどこかに、行ってしまうのかも。
今回のは、ひらがな混じり。ひとりよがって、掲げてみた。大分前に、のめり込んでいた。展に出した。ある展のときは、漢詩の七言絶句を、同じものを、200枚以上書いたことがある。展があるたびに、楷書のものや、行書のものと、いろいろと試して、書き上げた。それが基本になっている。後々になって、それらをみると、その時、その時に、良しとして、仕上げたものなので、拙いところはあっても、ひとりよがっている。見ている皆様には、はた迷惑とはおもいます。