アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(7月6日)と昨日(7月7日)は、東京と大阪で 株式会社バンタン(Vantan) の保護者の研修を行ってきました。

どちらも時間は13:30~15:00でしたが、私は、15:30から30分ほどミニ・カウンセリングの時間を設けました。

講座のタイトルは

ご家庭で実践できるアドラー心理学勇気づけセミナー

内容は

1.たちまち力を発揮する人になる秘訣
2.思春期の理解
3.勇気づけのかかわり

を伝えました。

いつもながらの2人一組で討議・演習を交えながらの展開で、最初は面食らう人たちもいましたが、終わってみると、アンケートには必ず「2人一組で話ができたのがよかった」と書いていただいています。


ところで、雨の東京から30度を超える蒸し暑さの大阪の行き帰りの新幹線の中で遅読で学んでいた『アドラー心理学を生きる ― 勇気のハンドブック』(ジュリア・ヤン、アラン・ミリレン&マーク・ブラゲン 著/今井康博・日野遼香 訳、川島書店 3,800円+税)をやっと読み終えました。

アドラー心理学を生きる
―勇気のハンドブック
ジュリア・ヤン、アラン・ミリレン &
マーク・ブラゲン 著
今井 康博,日野 遼香訳
川島書店

2人の訳者による訳語の不統一などの問題はありますが、アルフレッド・アドラー以来の進化を遂げているアドラー心理学を体系的にしかもガッツリと学ぶことができる本です。

第1部「理論的基礎」では、「勇気」と「共同体感覚」と「ライフタスク」について網羅的に学ぶことができます。

第2部の「社会生活の勇気」では、5つのライフタスクを「勇気」と関連づけてがしっかりと理解できるようになります。

第3部の「意義と実践」では、「勇気を高める技術」として、勇気づけの技術と勇気を高める技法が「これでか、これでもか」というくらい21種類も提供されます。

初めての人、アドラー心理学の本を数冊読んだ程度の人は、読みこなすのが困難でしょうが、 アドラー心理学ベーシック・コース を受講した人であれば、根気は少々必要でしょうが、読める本です。

私がこの本をここまで強くお勧めする理由は、

1.「勇気」についてこのレベルまで書かれた本は — 私の『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房)と比べても — 存在しないこと

2.主要著者のジュリア・ヤン(台湾出身の在米アドラー心理学者)の学びと体験がいかんなく発揮されていること

3.訳者の一人の今井 康博さん(上智大学言語教育研究センター准教授)の熱い思い入れが「訳注」や「訳者あとがき」を通じて伝わっていること

4.「図」や「表」が抜群に素晴らしいこと

などです。

今井さん、いい本を出してくださりありがとうございました。


◆この夏にアドラー心理学の本場の北米地区(カナダ)からジョセフ・ペルグリーノ博士による23度目の来日で「勇気」と「ライフタイスク」をしっかりと、それぞれ2日間ご指導くださります。

共に2日間コース

料金:通訳:ファシリテーターは3講座共通

時間:両日共に10:00~17:00

通訳:埴原由美氏

ファシリテーター:岩井俊憲

受講料:会員48,600円、一般54,000円

会場:ヒューマン・ギルド研修室

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自尊心を高めるワークショップ 日程:8月3日・4日(土・日)

このワークショップの狙いは、自尊心(セルフ・エスティーム、自己肯定感・自己受容ともいわれます)を高めることにあります。劣等感に負けない本物の自尊心を身に着けるために、色々なワークやディスカッションを通して学んでゆきます。

https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/269 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。

講座のアウトライン:

1.導入、グループづくり、アイスブレイク、守秘義務について
2.ワークショップの説明・目的・進め方
3.自尊心の概念:いくつかの定義と概観
4.自分自身の自尊心を査定する(個人演習)
5.自尊心はいかに発達するのか ― その影響と結果
6.自己批判:その発達と影響
7.ペルグリーノ博士の個人的なケースおよび正常な自尊心の増加と維持のメソッド
8.自己宣言:信念、態度および行動
9.実験的演習:悪い状況を満足なものに変える
10.自尊心を高めるための有用な考察
11.自尊心を高めるための心理的影響の解決
12.実験的演習:未来とのつながりを築く
13.新しい個人的な信念のためのメタファーの作成
14.ワークショップの終わりに

5つのライフタスク 日程:8月10日・11日(土・日)

※当初の予定から会場がヒューマン・ギルドに変更になりました。

アドラーは、人生の課題(ライフタスク)を仕事、交友、愛/性の3つとして捉えていましたが、アドラーの死後30年経ってドライカースらはセルフとスピリチュアルの2つを加えました。

この2日間のワークショップでは、その5つのライフタスクをさらに深く堀り下げるものです。

アドラーの時代から進化の著しい現代のアドラー心理学に基づき、現代に生きる我々が日々直面するタスクをしっかりと学べる、討議、演習、デモンストレーション付きのワークショップです。

博士の20年にわたるご指導の中でも初開催の講座です。

https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/267 から詳細確認及びお申し込みができます。

講座のアウトライン:

1.導入、グループづくり、アイスブレイク、守秘義務
2. このワークショップの序論・目的・進め方
3.ワークショップのトピックの導入
4.ワークタスク(仕事のタスク)
5.社会的タスク=交友のタスク
6.セルフタスク(自己のタスク)
7.スピリチュアルタスク
8.愛のタスク(セクシャルタスク)
9.ワークショップの終わりに

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