アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月25日)は私がこれから出す本のことでよく働いた1日でした。

小学館クリエイティブ から『大人になった娘が遠い』の仮タイトルで出す母親と娘の関係を扱う本について赤羽雄二さんから学んだ「0秒思考」をもとに内容を固めました。
今までは付箋紙を使いながらキーワードをもとに作り上げていましたが、キーワードと文章の両方から入れるので要領がいいです。

次に、8月にディスカヴァー・トゥエンティーワンから出す『リーダーのためのアドラー心理学ー心に「建設的」の軸をもて』(仮タイトル)の原稿をチェックしました。

1日よく働いた実感がありました。

さて、今日のブログは【いじめ】を理解するための3つの話題を提供します。

1.2022年6月24日の読売新聞オンラインで「ジャンポケ斉藤さん、語気を強め『いじめられている側は一生忘れない』『一生恨んでいる』」が心に残っています。

お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二さん(39)が静岡市葵区の常葉大付属橘中学・高校で、壮絶ないじめの経験について講演し、「人を傷つけている人がいるなら絶対にやめてほしい」とオンラインを含めて出席した生徒約1,350人に呼びかけた内容。

概要は私のコメント(→の行)は、次の4つです。

・斉藤さんは小学3年から中学3年まで同級生からいじめを受けた。
→何と7年間に及んでいたとは!

・彫刻刀で背中を刺され、「死ね」「生きている価値がない」などの暴言も浴びたこともある。
→ここまでやられた!

・いじめに加担する先生もおり、苦しみに耐えかねて自殺を図ったことも明かした。
→何かしら【いじめ】がクローズアップされた東京都中野区の鹿川君の事件を思い出す!

・斉藤さんは「いじめる側は一瞬で忘れるかもしれないけど、いじめられている側は一生忘れない。
一生恨んでいる」と語気を強め、「悩みごとがあったら、ちょっとしたことでも相談してもらいたい」と語った。
→まったく同感!


2.最近『ぼくが見つけたいじめを克服する方法 日本の空気、体質を変える』 (岩田 健太郎、光文社新書)を読みました。

タイトルに惹かれて買って、読み始めて後悔しました。
子どもの【いじめ】に関する本だと思い込んでいたのに、読み始めたらダイヤモンド・プリンセス号の告発で注目の感染症エキスパートの岩田 健太郎氏自身が【いじめ】に対峙した体験をもとに書かれた本でした。

ところがです。
大人社会の起きる【いじめ】が子どもに、そして社会にそのまま当てはまるのです。

あえて詳しい解説を書かず、「願望より、ファクトを」「空気ではなく、科学を」「日本に蔓延する同調圧力を打ち破れ!」という著者の強いメッセージで【いじめ】を理解するための社会構造や空気について私たちに迫る本、くらいにしておきましょう。

 

3.私が【いじめ】について改めて関心を持ったのは、2022年6月6日 読売新聞オンラインの載った2つの記事でした。

(1)通信機能使い「ばか」「死ね」と中傷、顔画像に落書き…学習端末いじめに教員の目届かず
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20220606-OYT1T50000/

(2)学校の学習端末、いじめ47件…担任見られない設定で生徒の悪口・なりすましで汚物の絵も
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20220605-OYT1T50256/

私が1990年前後に強い関心を抱き、ヒューマン・ギルドでシンポジウムも行った当時の【いじめ】よりも陰湿化、悪質化しているのです。


今日はこのへんにしておいて、いつかまとめて連載するかもしれません。

<お目休めコーナー> 6月の花(23)



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