NSさんの作品です
元々は、市で行われている「生涯教育」から始まった教室である。
市の基準に該当しないという理由で「生涯教育」から外れてしまい、当初からの先生のご厚意にすがって「書芸会」として存続を図り、書道教室としては、もう、5年目となった。
はっきり言って、私は、全く、上達していない。
これは、断じて、先生の責任ではなく、私自身の上達したいという思いが足りないからだ・・・が、それを、あえて責めない先生のご指導が気に入っている。
約1時間30分が月2回、これだけで上手になる訳は無い。
しかし、私には、この1時間30分が、とても貴重な時間なのだ。
何も考えない・・・ひたすら筆の動きに神経をそそぐ・・・書きあがった時、深く深呼吸をする・・・この繰り返し。
気が付くと1時間過ぎていた。もう、30分しかない。
本日の決まりをつけるために、最後の1枚を書く・・・・。
真剣に集中できる大切な時間・・・仕事を離れてからは無くなってしまった時間である。
「書」の上達より、この時間の「経過」が心地よいのだ。
お仲間であるNさん(彼女は87歳。大先輩をお仲間と勝手に思っています)の「書」を頂いた。
その字は、とても力強く、その上、よどみが無い。
Nさんは、教室だけではなく、ご自宅でも、よく書いておられるようだが、一番大切なのは、書くことが好きだということではないだろうか・・・と思う。
私も、この先何時まで書けるのか分らない(まず、熱心でないのが問題だが・・・)けれど、せめて、書く事が苦痛にならぬよう、のんびり、マイペースで続けて行きたいと願っている・・・先生、あまり向上心のない生徒で “スミマセン!”