我が家の東側には、荒れに荒れた竹藪を持った里山(表現が素敵すぎて、イメージと実際とが、かけ離れてしまう)がある。
東に山を背負っているという事は、全く、朝日の恩恵に浴することが無いという事。
帰郷した時、家の周りを片付けながら、この一角をどうしてくれよう・・・と思案にくれた。
思い切って、コンクリートで固めてしまおうか、はたまた、「クリスマスローズ」ような、日陰でも花を持つ草花を植えようか・・・。
近くの「クリスマスローズ」を扱っている園芸店に見に行ったら、いや~、どれもこれも、お値段が張る代物ばかりで、枯れちゃうかも知れない花に、それほど経費は掛けられないと、すぐに不採用。
で、この一角を、つくづくと眺めていてみてると、白い花を付けた木が目に入った(上記写真:名称不明)。
この、どうしようもない藪の中にあって、結構、かわいい存在であった。
その木の下側には、実生で生育した「お茶の木」が数本、それと、重くて動かすことが出来ないで放置した石が、程良く苔むして・・・。
「そうだ!ここは借景式枯山水の庭にしよう・・・」と決意した
といっても、そこにある草木を、そのままに維持(放置とも言う)し、時折、枝を払ったり、邪魔な草を取り除くというだけの庭(とも言えないスペース)にした。
その庭(スペース)が、一年に一時期(新緑の今頃)だけ、イイ風景となるのだが、草取りの最中に、やはり実生の紅葉を見つけた。
もしかすると、数年後には、秋にも、紅葉のイイ風景として、ご紹介できるかもと、密かに、ほくそ笑んでいるけれど・・・。