青竹を、スパッと切ったその中で、ほのかに揺らめく「蝋燭の明かり」に、心が和らいでくるのです。
18日晩方より、胃が、シクシクと痛み出している。
若い時から、この「胃痛」と「扁頭痛」が唯一の財産でもあるかのように、わが身に温存され続けたが、何時からか、「片頭痛」は感じなくなり(完治したという訳でもないと思う)、「胃痛」だけは、時折、悩まされているけれど、まぁ、我が体質の一つぐらいの感覚しか持たなくなっていた。
それが、夕方くらいから、痛いなぁ・・・から、痛くて、痛くて・・・に変わってきたのだ。
う~む、これは少しマズイかな・・・と、胃薬を服用して、早々に、布団に潜りこみ、安静、安静・・・
午後7時過ぎ、頼んであった「ヌーボーワイン」を引き取るため、近くのコンビニに出向き、待ち時間中に、夕食代わりに「飲むヨーグルト」を一本空けた途端、キリキリと、再び、悲鳴を上げ始めてしまった。
その足で、知人に「ヌーボーワイン」をお届けしようと予定していたが、明日だ、明日だ、明日にしよう・・・で、取り止める。
翌日(19日)午前中、友人と連れだって「ワイン」をお届けに出掛けるが、痛みは薄れたものの、まだ、食事をする気分になれなくて、ランチ無しで帰宅。
夕刻から、「竹灯篭まつり」に出掛ける予定だったが、明日に繰り延べ(天候も悪かったから)とし、ひたすら、またまた、静養(横になって寝ているだけ・・・)を続けた。
しかし、予定を変更する事が、やけに気になって来たのだ・・・今夜は雨が上がると言うし、明日、天気が良いと、どっと人が出るのでは・・・とか、何とか、いろいろ思い悩むのですよ。
で、またまた、胃が痛くなって(ような気持ちなるんですよね)、それならば、今夜出かけた方がイイ・・・と決断した。
早速、車を出してくれる友人に電話を入れて、急遽、「江川邸」に向かった。
「江川邸」というのは、幕末の韮山代官で、世界遺産になった「反射炉」に係わった江川太郎左衛門の屋敷である。
以上のような経過で出掛けた「竹灯篭まつり」は、今、流行(ハヤリ)のイルミネーション程の派手さは無いものの、蝋燭のほの暖かい明かりに、ガサガサと荒れていた我が心が、自然と静まって行くのが分かる。
邸内を一周して帰る頃には、とても穏やかな気持ちになっていた、当然、胃の痛みも感じない。
このところ、ちょっと疲れていた私だったのが、そのストレス(こんな強固なストレスは、久し振りだ)で、私の泣き所である一番弱い胃が悲鳴を上げたのだと思う。
まず、身勝手な無理を叶えてくれた友人に感謝して、その次には、我が胃も労わってあげなくてはと、ディナーも止めて帰宅した。
唯一の「おみやげ」は、優しく揺らめく「蝋燭の明かり」だけ・・・ご堪能あれ!
「富士山」の形がご覧になれますか・・・浮世絵のような富士が、これまた優雅な風情ですね