見もの・読みもの日記

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東大寺修ニ会(3月4日)

2011-03-07 01:10:39 | 行ったもの(美術館・見仏)
東大寺二月堂 修二会(2011年3月4日)

 思い立って修ニ会を見てきた。一昨年は声明の聴聞を主目的にしていたので、18:00前から東の局に入ってしまった。なので、お松明は見ていない。今回は、久しぶりにお松明が見たいと思った。金曜日、半日休を取って、14:00過ぎに東京駅を出る新幹線に乗る。17:00過ぎに奈良に到着、ホテルにチェックインしてすぐ、東大寺に向かった。まだ薄明かりの残る二月堂下には、けっこうな人垣ができている。それでも、右側の石段を少し登ったあたりまで近づくことができた(前回は、交通規制でこんなところまで近づけなかった)。

 どうせ始まると撮影ラッシュになるだろうと覚悟していたが、それほど酷い状況にはならなかった。放送でも、ストロボ使用の自重(小さなストロボでは効果がないばかりか、雰囲気をこわすことになります)を繰り返し呼び掛けていたし。「終わった後の拍手はおやめください」もありがたかった。

 お松明をゆっくり見たのは久しぶりだ。私は最終日(3月14日)狙いで来ることが多いのだが、この日は「尻つけ松明」と言って、全ての松明が一気に上堂する。勇壮だが、あっという間に終わってしまう。一本ずつ上がってくるほうが、長く楽しめていいと思った。あと、外(お堂の下)にいても、けっこう堂内の鐘の音や沓音が聞こえるものだと知った。



 お松明が終わってから、納経所に寄ってご朱印をもらい(この日は「観自在」だった)、少しだけ東の局に入った。暗闇の中、お勤めの声がとてもよく聞こえる。今年の錬行衆は声がいいなあ、と思う(ほんとか?)。せっかくなので「南無観」が聞けるまで待ったが、今年は防寒の用意もしてこなかったので、ここで引き上げ。局の格子戸には、写真撮影や携帯電話の使用禁止はもちろん、私語、テキスト等を見るためのライトも禁止する旨の貼り紙がしてあった。結構なことだ。相変わらず、外陣の特別拝観を許された男性衆はマナーが悪いが、一時期は写真も撮り放題だったんじゃなかったかなあ。だいぶ運営が改善されたように思う。よかった。

 20時過ぎ、引き上げる境内には、ほとんど人影なし。参籠所附近の壁に、お松明の燃え残りが立てかけてあった。



※参考:東大寺公式サイトの「3Dバーチャル参拝」がなかなかすごい。楽しい!

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