見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

東北地方太平洋沖地震(東京)・個人的覚え書き

2011-03-13 00:56:27 | 日常生活
3月11日(金)14時46分ごろ、歴史に残るであろう大地震、東北地方太平洋沖地震(マグニチュード8.8)が発生。

私は、15時からの打合せに備えて、職場の机で普通に執務していた。揺れを感じても、しばらくはそのままPCの前に座っていた。周りが騒ぎ始めたので、建屋の外に出るか、机の下に潜るかをちょっと悩む。とりあえず、卓上の薄型モニタが倒れないよう押さえながら、揺れがおさまるのを待つ。

揺れがおさまったので、文書作成を続けたかったが、とりあえず職場(図書館)の様子を見まわろうと思って事務室の外に出ると、多くの職員、利用者が建物の外に避難している。あれ?そんなにおおごとだったか、と思い、そのまま促されるように、ぞろぞろと構内の避難集合場所に向かう。たまたま来ていた書店の営業さんも一緒。

やがて、ほかの建物からも人が集まってくる。すぐ済むだろうと思って、携帯電話も上着も持ってきていない(寒い)ので、早く避難解除してくれ、と願うが、安全が確認されるまで、建物に戻ることも駄目だという。体育館→講堂に居場所を移され、そのまま半監禁状態。水と乾パンを配給される。暗くなって、ようやく避難場所を抜け出し、自分の机に戻り、携帯とPCのメールチェック。派遣の業者さんを含め、職場で夜明かしを決めた職員が多い。私も残留し、コートにくるまって椅子で仮眠。男性職員は交代警備で、ほぼ徹夜。

明るくなると、派遣さんや非常勤の職員は帰宅を始めたが、職員は、今日(土)の仕事(入試の後期日程)に取りかかる。われわれ、本来のお手伝い要員ではない職員は入試の実施要領が分からず、執行部は、誰が補充要員なのかを把握していないので、いろいろと錯綜。でも大きな混乱はなく、午後4時近くに帰宅を許された。まだ残っている職員もいたが、眠くてたまらないので、帰ってきた。おそるおそるアパートのドアを開けたが、家の中はきれいだった。積んであった本が少し崩れていた程度。テレビのニュースをつけたまま、さっきまでコタツでうたた寝していた。

今のところ被災した知人はいないので、比較的、冷静にニュース映像を眺めている。気仙沼と聞いて、すぐに思い出したのが、建築家の石山修武氏デザインの「海の道」(→写真あり※個人ブログ)。むかし、このエビス様見たさに気仙沼まで行ってきたことがある。

西日本はほとんど影響が出ていないようだ。今日は東大寺修ニ会はお水取りの日。今年の聴聞を先週にしておいてよかった。今週だったら、あきらめざるを得なかっただろう。天下泰平、人々の安寧を願って、深夜まで続く錬行衆の祈りの声が聞こえるような気がする。

※白鶴美術館の庭で見た馬酔木の花

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする