見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

台湾旅行2019-20より帰宅

2020-01-03 22:51:24 | ■中国・台湾旅行

大晦日から今日(1/3)まで年末年始の台湾旅行から無事帰宅。楽しかった!よく歩いた!!

台湾には、これで4年連続で出かけている。いつも2泊3日や3泊4日の小旅行だが、少しずつ違うエリアに足を運ぶのが楽しい。今回も、いろいろ新しい発見があった。

しかしお土産のタネは尽きてしまって、もう職場へのパイナップルケーキしか買って来なかった。自分用には、ちょっと面白いものを見つけても、また次に来るときでいいやと思ってしまうのだが、今回の大事な記念品はこちら。元旦に台湾総統府を参観すると貰えるのだ。

「二〇二〇庚子 金鼠吉祥/風調雨順/民富國強/蔡英文 陳健仁」とある。たぶん「風調雨順」が蔡英文総統、「民富國強」が陳健仁副総統の筆ではないかと思う。うれしい。職場に貼りたいところだが、自宅のドア(ただし内側)に貼ろう。

総統府のギフトショップでは、総統・副総統の似顔絵入りタオルも売っていて、買ってしまった。

似顔絵の隣りには「國家因你而偉大」とある。ビニールのパッケージに印刷されていたコピーはもう少し長くて「國家偉大嗎?國家因你而偉大/What makes a country great? This country is great because of you」とあった。いいなあ、この標語。

旅行レポートはこのあと、各日付のもとに。

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台湾旅行2019-20【最終日/4日目続き】古亭、龍山寺、西門紅楼

2020-01-03 22:26:29 | ■中国・台湾旅行

 国立台湾大学を離れ、見ておきたかったところを最後にいくつか訪ねた。

 ひとつは、雑誌『東京人』2019年11月号「特集・台湾 ディープ散歩」に紹介されていた、古亭という地名の由来となった「古亭地府陰公廟」。資産家の家に仕えていて非業の死を遂げた侍女を祀ったものだという。オシャレで都会的な大通りに突然、異空間のような廟堂が現れる。一本裏道に入ると、安食堂が集まっていて、ランチタイムの勤め人で賑わっていた。

 続いて、初日の大晦日にも訪ねた龍山寺に初詣をする。おみくじは第三十五首「上上」の「劉関張古城相会」を引いた。劉関張って誰?と分からなくてスマホで検索したら、劉備・関羽・張飛をまとめて呼ぶ言い方だそうだ。ずいぶん欲張った運勢である。

 さて伝統的な街並みを復元した「剥皮寮(ボーピーリャオ)」を合わせて訪ねる。今回初めて、東側の昆明街まで歩いてみたら、「台北市郷土教育センター」という看板を見つけた。赤レンガの伝統的な建築に鉄骨とガラスを組み合わせたおしゃれな構造。台湾土着の神格である「尫公」についての展示などもやっていて、面白かった。

 剥皮寮の北側にある老松国民小学。昆明街から見るアーチ窓の列は、モスクか修道院みたい。

 最後に西門紅楼へ。ここは、むかしは小さなお店がひしめき合う、混沌とした商業ビルだった気がするのだが、私の記憶違いだろうか。いまはおしゃれでクリエイティブなスポットに様変わりしていた。

 以上、台北の街並みの変化が感じられて楽しい旅行だった。しかしよく歩いた!疲れた!(1/7記)

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台湾旅行2019-20【最終日/4日目】国父紀念館、国立台湾大学

2020-01-03 21:37:09 | ■中国・台湾旅行

 最終日。今日もいい天気だ。午後2時頃まで観光できるので、台北駅のロッカーに大きい荷物を預けて街へ出る。こちらへ来るまで考えていなかったのだが、ふと思い立って、定番の観光名所である国父紀念館に行ってみることにした。初台湾旅行のとき以来、約20年ぶりになる。MRTの駅から地上に上がると、異様に巨大な建築が目に飛び込んできて驚く。1972年竣工。これを建てた頃の台湾は、巨大で威圧的な建築によって、大陸と意識的に張り合っていたのではないかと思う。

 そして有名なランドマークである台北101の姿も初めて見た。2004年竣工だというから、私の初台湾のときはできていなかったのだ。

 最初の衛兵交代(というか出動)は9時なので、しばらくベンチで開館を待っていると、武術だかダンスだかを練習している集団のほうから聞き覚えのある音楽が流れてきた。大好きな2003年版『射雕英雄伝』のオープニングテーマ。これは気持ちが上がるな~。

 5分前くらいに館内に入ると、5人の衛兵が現れたところ。平日の朝イチなので、観客は10人弱だった。

 左右の台上にそれぞれ衛兵が立つと、残りの3人は戻っていく。すると紺のジャンパーお兄さんが、おもむろに台上の衛兵に近寄り、銃の位置、制服のしわ、帽子の角度などを丁寧に直していく。その後もジャンパーのお兄さんは、まわりに気を配りながら、ずっと控えていた。

 ホールの右側に大きなクリスマスツリーが飾られていたので、衛兵がくるみ割り人形みたいで微笑ましかった。

 続いて国立台湾大学へ移動。ここでの目的も近代建築探訪である。旧台北帝国大学時代の図書館は、いまは大学の歴史を展示する校史館になっている。

 中に入ってみる。

 図書館で使われていたっぽい机と椅子。学生生活全般にわたる展示で面白かった。

 いまは行政大楼(本部事務?)。もとは農林専門部だったそうだ。

 現在の図書館。要塞のようにデカい。私の記憶が間違っていなければ、むかし、この図書館で開催された中文古籍のシンポジウムに出席したことがある。

 隣りに学生活動センターという小さい(図書館に比べて)建物があって、カフェテリアやコンビニ、サークルの部室などが入っているようだった。「光復香港時代革命」という題字をつけた展示ボードが立っていて、ポストイットで多数の学生のメッセージが貼り付けられていた。

 緑の多い方向に歩いていくと、池や水車があり、広い畑が見えてきた。構内の道幅が広くてまっすぐで、おまけにこんな風景を見ると北海道大学を思い出す。実験農場なので、商業撮影は禁止という札が立っていた。

 ここは旧高等農林学校作業室。台湾の食生活に欠かせない「蓬莱米」を生み出した磯永吉博士の名前をとって「磯小屋」と呼ばれている。見たところ、使われているのかいないのか、よく分からない状態だった。

 農場周辺を大まわりして、台大グッズが買える「小福福」というお店を探し当てる。南国らしいあずまやの下に軽食のお店がいくつかあり、隣りの建物の中にコンビニのような小さな商店が入っていた。しかしTシャツやノートには食指が動かず。台大農業試験場製の牛乳には惹かれたが、1リットルボトルしかなかったので、あきらめる。これが最終日でなければ…。

 なお、片倉さんの本を見直したら、この「小福福」が入ってる長屋のような建物は、台北帝国大学時代の農林部専門部化学教室であるとのこと。

 私は紅茶と弁当を買って、あずまやのテーブルでランチにした。このとき気温は26度くらい。暑い! 箸は別売りで1元。環境配慮の取り組みが進んでいる。

 あずまやの隣りの木の下には、20~30人が集まって梢を見上げていた。望遠カメラを構えている人もいる。木の幹に「猫頭鷹の観察には距離を保ってください。フラッシュ禁止」という貼り紙がしてあって、猫頭鷹?どんな鷹だろう?と思ったら、フクロウのことだった。(1/7記)

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