○堀道広『パンの漫画』 ガイドワークス 2014.6
「パンにまつわるものごと」を焼き上げた、だいたいふんわりと、時々ハードなパンのような漫画集、というのが、本書のオビ(というか、表紙の一部)に印刷されたコピーである。正月に帰省した折、吉祥寺のパルコブックセンターで見つけて、軽い気持ちで立ち読みしたら、じわじわ愛おしくなって買ってしまい、札幌に持ち帰った。札幌の書店でも売っていたかなあ。あまり記憶にない。
やっぱり、こういうヘンな本が目につくのは、パルコブックセンターみたいなヘンな書店(褒めている)ならでは。と思って、ネットで検索してみたら、昨年6月、吉祥寺パルコブックセンターで、著者が「パンの漫画」の発刊記念イベントをやっていた。会場のお客さんにお題をもらっての「即興漫画ライブ」が可笑しい。爆笑ではないが、くすっと笑って、じわじわ来るタイプ。本書の中身もだいたいこんな感じである。
基本は4コマ漫画で、たびたび登場するキャラクターが何人かいる。たとえば、著者がモデル?と思われるパン好きの漫画家とその奥さん。パンは好きだけど、クロワッサンが上手に切れないほど不器用で、外国語のパンの名前は苦手だし、量り売りの高級なパン屋さんでは値段を気にしてドキドキする。そのいじましさが微笑ましい。私は、見た目ハードボイルドなパン好きの警部(相棒は中町刑事)が好き。
漫画の余白に書き込まれたコメント(パンの研究所「パンラボ」の池田浩明さんが書いているらしい)もかなり好きだ。ノリ突っ込みのようなコメントもあれば、写真入りで実在のパン屋や商品を紹介しているものもある。すごく気になった豆知識をひとつ紹介すると「静岡県西部では葬式の香典返しとして『お平パン』を出す」。本当でしょうか。興味深い。
「パンにまつわるものごと」を焼き上げた、だいたいふんわりと、時々ハードなパンのような漫画集、というのが、本書のオビ(というか、表紙の一部)に印刷されたコピーである。正月に帰省した折、吉祥寺のパルコブックセンターで見つけて、軽い気持ちで立ち読みしたら、じわじわ愛おしくなって買ってしまい、札幌に持ち帰った。札幌の書店でも売っていたかなあ。あまり記憶にない。
やっぱり、こういうヘンな本が目につくのは、パルコブックセンターみたいなヘンな書店(褒めている)ならでは。と思って、ネットで検索してみたら、昨年6月、吉祥寺パルコブックセンターで、著者が「パンの漫画」の発刊記念イベントをやっていた。会場のお客さんにお題をもらっての「即興漫画ライブ」が可笑しい。爆笑ではないが、くすっと笑って、じわじわ来るタイプ。本書の中身もだいたいこんな感じである。
基本は4コマ漫画で、たびたび登場するキャラクターが何人かいる。たとえば、著者がモデル?と思われるパン好きの漫画家とその奥さん。パンは好きだけど、クロワッサンが上手に切れないほど不器用で、外国語のパンの名前は苦手だし、量り売りの高級なパン屋さんでは値段を気にしてドキドキする。そのいじましさが微笑ましい。私は、見た目ハードボイルドなパン好きの警部(相棒は中町刑事)が好き。
漫画の余白に書き込まれたコメント(パンの研究所「パンラボ」の池田浩明さんが書いているらしい)もかなり好きだ。ノリ突っ込みのようなコメントもあれば、写真入りで実在のパン屋や商品を紹介しているものもある。すごく気になった豆知識をひとつ紹介すると「静岡県西部では葬式の香典返しとして『お平パン』を出す」。本当でしょうか。興味深い。