四
季
折
々、お寺や神社のそれぞれの季節を愛でるのも京都観光の最大の楽しみの一つであります。
中でも、主役といえるのが春の桜と秋の
紅葉。
ピンクの霞さながらの桜と真っ赤に燃えるモミジに包まれた古都は格別の趣が感じられます。
ただ、この時期は一目みたいと思う人達で、名所は人で溢れ返ります。
ノンビリ見学が出来ない事も、しばしば起こります。
マ~ッ
皆さん想う気持ちは同じですから、仕方の無い事ですが、少しでも古都をノンビリと味わってみたいと思われる方は春と秋のすき間に、お出掛けになられる事を、お薦め致します。
京都駅の近くなのですが、前回寄れなかった渉成園を訪問しました。 ここは真宗大谷派 東本願寺飛地に別邸として、石川丈山
が築いた洛中きっての名園であります。
入園しましたら園内順路と建物の解説書、そして園内の花についての解説書「四季のうつろい」と言う立派な説明書を頂き
散策いたしました。
京都駅から
徒歩10分という場所にありながら、園内に入ると別世界とても不思議な感じがしました。
園内より1ヶ所、侵雪橋(しんせつきょう)越しに
京都タワー
が見え、駅が近い事がわかります。
午後はプラプラ哲学の道から法然院を訪問しました。
若王子橋から銀閣寺橋まで、琵琶湖
疎水の分流に沿ってのびる約2キロの散策路。 哲学者の
西田幾多郎
が思索にふけりながら散歩したことから、この名で呼ばれているようです。
道沿いの桜並木は日本画家の
橋本関雪
が育てたソメイヨシノの苗を夫人が寄贈され
関雪桜
と呼ばれ、例年4月10日前後が見頃のようです。
ただ、その時は
人、
ヒト、
ひと
で溢れ返り、思索にふけりながら散策できる状態では無さそうです。
私達は銀閣寺橋から法然院まで10分ほど哲学の道を散策し、法然院を参拝しました。
ここは一般的な寺院の性格が強く、普段は一般公開はされておりません。
でも、境内の盛砂や杉苔が美しい庭園は見る事が出来ます。