上高地バスターミナルでは雪が風に舞っていたので、七割方 槍は諦め明神池と大正池を歩いて帰ろうと急遽計画を変更した。
ところが明神に着いた頃から、空の様子を見て天候の回復を感じ、そのまま梓川の上流を目指した。 奥上高地へ歩を進めるに連れて雲は消え、青空が顔を出し、これぞ秋晴れ
と言う天気に変わりバスターミナルでの天気は何だったのかと疑うようであった。
それからと言うもの、ただ顔から笑みがこぼれるのみ、歩き方にも力が入り当然ピッチも上がった。 青空が顔を出せば周りの風景も別世界に早代わり、持参のビデオ・デジカメが大活躍であった。
徳沢到着9時。30分で着替えと朝食を済ませた。 本来であれば素晴らしい徳沢草原の上でノンビリ昼寝でもしたい所だが、先を急いだ。 このコースは立派なトイレが整備されており、本当に助かります。 後は利用者が後の方のために綺麗に利用したいですね。チップも忘れずに
徳沢から樹林帯の中の道は、とても歩き易く、時間の稼げる所だが、たまに来ての好天、アッチを見たり コッチを見たりで中々進まない。
横尾到着10時半。 ここは穂高・涸沢と槍ヶ岳への分岐点であり多くの登山者で賑やかであった。 でもほとんどの方が穂高・涸沢方面に行かれてしまい、槍ヶ岳方面に向かわれる方は激減。寂しい。
やはり槍よりも穂高の人気が高い様である。 10時50分横尾山荘前を
出発。
槍見河原到着 11時25分。 ここはこのコースで唯一、槍のピークが見える所である。 夏場に来た時にも見た事はあるが、今回の頂に雪化粧をした槍の迫力に夏場と違った素晴らしさを感じた。 これはこの時期に訪れたから見られたご褒美である。