下鴨神社は貴船神社の方から流れる賀茂川と三千院の方から流れる高野川が合流する北側に位置します。 ちなみに合流した下流は鴨川になります。
神社は12万4千㎡(東京ドームの約3倍の面積)の広さをもつ「糺(ただす)の森」の北側で、参道はこの森の中を縦断しています。 平安京以前の原生林の植生を伝える貴重な自然林で、本殿2棟(国宝)と社殿53棟(重要文化財)を含め平成6年に世界文化遺産に指定されました。
正式には『賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)』と呼ぶようです。 御神紋は「双葉葵」という植物で、御守りなど様々なところに使われているようです。 昔は「あふひ」と書かれ「あふ」は「会う」、「ひ」は神様のお力を示す言葉で、神様の大きな力に出会う植物が「あふひ=葵」であると伝えられています。
「糺の森」を抜け、参道の行き着いた先にある大きな鳥居をくぐると、奥に朱塗りの鮮やかな「楼門」が現れる。 現存の「楼門」は寛永5年(1628)に建て替えられたものとされ、重要文化財に指定されている。
楼門をくぐると広場があり、まず目に飛び込んでくるのが、中央に建つ「舞殿」。 下鴨神社の一番目に付く場所に建てられているせいか、妙に印象に残る建物である。
本殿の東側に「みたらし池」と呼ばれる池があり、毎年7月の土用丑の日には多くの人がこの池に足を入れ厄除け、病除けを祈るという「足つけ行事」が行われるようです。 また、この池に湧く水の泡を人の形にかたどったのが「みたらし団子」で、ここがその発祥の地と言われています。
下鴨神社の代表的なお祭りは、毎年5月15日に上賀茂神社と合同で行われる葵祭(賀茂祭)があります。 葵祭は欽明天皇に(545年)始められたとされています。 平安時代には祭りといえば葵祭のことを意味したと言われているくらい有名で、源氏物語や枕草子にも登場するとのことです。