東の空高く日暈(ひがさ)が出ていた。 薄い巻層雲が空を覆い、太陽の所在は、見上げてまぶしいほどに明瞭ではなかった。
2009年6月20日(土)より全国ロードショーにより一躍、世に名を広めた『剣岳』。 この山は岩と雪の殿堂として知られております。 文字通り、この山に登るためには岩場と雪渓に登路を求めるしかない。
日露戦争直後、前人未踏といわれ、また、決して登ってはいけない山と恐れられた北アルプス剣岳(2,998m)。 この山頂に三角点埋設の至上命令を受けた測量官「柴崎芳太郎」。
器材の運搬、悪天候、地元の反感など様々な困難と闘いながら山頂を目指す、そこに陸地測量部に初登頂をさせては成らないと、設立間もない日本山岳会隊との登頂競争にもハラハラさせられます。
結果は陸地測量部の柴崎測量官が明治年間に剣岳初登頂をされましたが、登ってみたら、そこには奈良朝時代の錫杖の頭と剣が有った。 競争に勝ったものの、本当の意味の初登頂ではなかった。
私は剣岳には1度しか登った事が無く、山頂がどんな感じであったかは忘れましたが、前剣付近だろうか、木苺が沢山見られ夢中で取って食べた記憶があります。 剣山荘に荷を預け、少量の水や食料を持ち山頂往復に半日以上かかりました。
この山で沢山の人の戦いがあった事を知り、改めて見てみようと足を運んでみた。 3千メートルに少し足りませんが、男性的な素晴らしい山です。