最近、自分の周りでも山を歩かれる方が増加し、嬉しい限りである。 私が山に入った頃は、小屋に泊まるにしても米持参であったが、今では三千m級のアルプスでも自販機あり、ジョッキの生ビールあり、食事も比べものにならないほど美味しくなった。それにトイレも水洗が増えて来てビックリである。
先日、仲間と日帰りのハイキングをやろうと話が持ち上がり、「計画するよ。」と言ったものの毎日のこの暑さを考えると、汗かきの自分は気が進まなかった。 その時、以前正月に道了尊に初詣をした足で明神が岳に初日の出登山をした話をしたら、皆がそれにしようと全員一致で決定した。
新緑萌える春や秋の陽だまりハイクには良いコースですが、夏は暑い。 なので夜登れば少しは楽かなと考え実行しました。 伊豆箱根鉄道「大雄山駅」に午前0時集合、参加者6名。タクシーで道了尊へ上がった。
正月と違い、この時期は誰もいない。 その静かな参道を進み、山門横から明神が岳(1,169m)ハイキングコースの標示板を横目に登山道に取りついた。 登り始めはキツイ急登を一気に登り、2回ほど林道を横切り見晴小屋へ。 ここまでは、ほとんど樹林帯の中であったが、小屋付近からは足柄平野の夜景が目に入った。
全員でライトを消し、見上げる空に満天の星、流れ星も見る事が出来た。
また、この時期の低山ハイクは初めてで、夜と言えども結構の汗をかいた。 その上、夜露で周りの草木が濡れておりズボンを含め足元がびしょ濡れになった。
山頂では汗が冷えるので、木陰に入り、ホットコーヒーを飲んだり、おでんを温めたりして時を過ごし日の出を待った。 夜中はガスが出たり、雲の流れが結構あったが、日の出と共に青空が現れ、感動の楽しいナイトハイクでした。