春日大社の参拝を済ませ、北向きの参道を進み水谷橋のたもとにある藁(わら)葺き屋根の甘味処『水谷茶屋』を経て、水谷川沿いの春日奥山遊歩道に入った。
水谷川は春日山原始林
を水源とし、春日大社の御神供や清めの水は、この川水をもってする聖流であります。
春日山原始林
はイチイガシ、シラカシなどの照葉樹を中心として、モミ、ツガ、スギなどの針葉樹など170種類以上の樹木と約600種類の草本植物が生育し、原生的な状態を維持している学術的にも貴重な森林であるとの事です。
また、春日大社のお山として神聖視され、樹木伐採が千年以上も禁じられてきたため、森林が極相に達した原生林が広がっている事や、市街地(奈良市)に近接する地域での原生林の存在などきわめて珍しく、特別天然記念物に指定され、1998年には『古都奈良の文化財』として世界遺産
にも登録されています。
(春日山原始林パンフレットより)
春日奥山遊歩道は砂利が引かれた林道で、皆で話をしながら広がってノンビリ歩け、山を歩いている感じがせず若草山《三笠山》
(標高342m)に16時45分到着した。
奈良の新年を彩る『若草山の山焼き』は、今年1月26日(土)に実施されます。 全山を焼く新年の行事で、由来は山頂に有る鶯塚(うぐいすづか)古墳の霊魂を供養するために始まったとも、東大寺と興福寺の境界争いに端を発するとも言われているようです。
1900年(明治33年)以降に夜間の行事となり、山焼きと同時に花火が上がり、正月の奈良の風物詩
となっています。