足が伸ばせて、フカフカ布団で眠れる
事の幸せを実感しました。
3時、皆さん懐中
電灯を出し出発準備を始め出した。 フロント前に置かれた朝食と昼食のお弁当をザックに詰め、4時出発に合わせた。 バスは3時半に宿の前で待機。
今日は越後駒ケ岳
に向け、往復10時間の尾根
歩きである。 この案内を見てキャンセルが出たほどですが、18名の精鋭が集まりました。
銀山平温泉の「湖山荘」
出発4時。 登山口である枝折(しおり)峠に4時半到着。ジッとしていると寒い。
でも星空の素晴らしさには感動しました。まだ、こんな綺麗な空があるんだ?とビックリしました。
寒いので、直ぐに準備運動を始め、5時に出発。 まだ辺りは暗く、全員
ライトを点け、それぞれの間隔も詰めて
前進した。 歩き出して間もなくの所にヤセ尾根があり、後方からライトで知らせた。
20分ほど登り、峠から尾根沿いに出たら、空が白々と明るくなり、太陽が顔お出す方角が黄金色に輝き出した。 雲は山間に沈み、湖の水のように見え一部山間から滝の様に雲が流れ
下る様子も見る事ができた。
十合目の大明神小屋を5時35分通過。
そこから間もなく登ったら明神峠
に着いた。5時40分。 長い尾根の始まりである。先には、これから向かおうとする今日の目的の山『越後駒ケ岳』
(2,003m)のどっしりとした山容が伺えた。
6時、黄金の日の出である。
昨日の雨を忘れさせてくれるような素晴らしい天気になった。
標高1,200m付近の登山道脇の木々は、既に葉が枯れていたが、山全体の紅葉、黄葉、緑葉と入り混じった山岳風景が、とても素晴らしかった。
このコースの尾根歩きは確かに長い。 だがコース全体の七割方は平坦地や軽い登り下りがあるハイキングコース的な登山道で最初のヤセ尾根を除けば、危険箇所は無く、女性向けである。
道行山(1,298m)の山頂は登山道から外れており、皆は通過して先に進んだが、最後尾の私は1人立ち寄ってみた。 ほんのちょっと外れているだけで6時50分登頂。 見晴らしの良い山頂で
駒ケ岳が目の前に見えた。写真のみ撮り、直ぐ皆を追い掛けた。
この辺りも、ほぼ平坦路で木道の整備がされ歩き易い。 小倉山(1,378m)に近づくにつれ登り基調になったが、一頑張りで小倉山に立つ。 体調不良者も無く、青空の下、気分最高である。10分
休憩し、7時45分駒ケ岳に向け前進開始。
道は、だらだら登りと言った感じで続き、尾根上にある百草ノ池を8時35分に通過。
ゆっくりであるが徐々に高度も上がり、遠くの山々が見えて来ると一時
停止が増え、ゆっくり眺望を楽しみたいが、時間が気になるのはスタッフのみである。
長居は出来ず前進。7月の焼岳登山の日の様な好天で、正に最高の登山日和である。 駒ケ岳本峰に取付き(9時30分)、岩場も出て来たが、皆さん慣れたもので下から見ていても安心であった。
9時50分駒の小屋到着。 今回は往路を戻るコース取りなので、小休止後、荷は小屋横に置き、空身で目的地「越後駒ケ岳」
に10時出発。
一気に登り稜線に出る。10時15分。
南側には越後三山の最高峰『中ノ岳』(2,085m)が伺えた。
越後駒ケ岳登頂、10時20分。
素晴らしい360度の展望である。
尾瀬の燧ケ岳や至仏山、荒沢岳が見えた。 山頂からの山岳風景を楽しみ、10時35分下山
開始。
10分で駒の小屋に戻り、
長い下りの準備を開始。その時、靴底が剥がれたという方が出て至急、応急処置を取った。迅速な対応ができ時間ロスなし。
もう片方にも十分注意をして下さるよう伝え、11時下山を
開始した。
今まで自分たちが登って来た尾根が全部見渡せ、その長さに改めてビックリである。 通過して来た
百草ノ池が俯瞰出来たり、
素晴らしい紅葉に目をやったりで意外と疲れを忘れさせてくれるので良かった。
荒沢岳を正面に紅葉の
尾根を道行山に向け前進。道行山通過13時40分。
道行山を下って間もなく、遠く奥只見湖や今朝、出て来た銀山平温泉が俯瞰できた。
それ以後も事故なく順調に進み、明神峠通過14時55分。 バスの待つ枝折峠には15時半に到着。15分で荷物の整理を行い、15時45分枝折峠を後にした。 関越自動車道の小出ICに17時に乗り、途中の嵐山PAで休憩し、秦野駅南口に20時半に無事到着した。
今までになく長い尾根歩き、本当にお疲れ様でした。