今年の8月は、いつになく天候不順で8月23日(土)に日本百名山の1つである群馬県の皇海山(すかいさん)に行きましたが、空が割れるような雷に遭遇し、安全第一のため残念ながら撤退して来ました。 もう今年の山は荒れて当然と考え、防雨対策を万全にして8月30日(土)の夜、北アルプスの最奥にある名峰『薬師岳』(2,926m)に向かいました。 いつも立ち寄り、時間調整をする「立山あるぺん村」に4時半到着。 有料の林道有峰線の開門が6時であり、それに合わせるように仮眠や登山準備をして待機した。 6時に出発し、折立登山口に6時50分到着。 準備運動やトイレ等を済ませ7時10分登山開始。
今回の参加者はスタッフ含め全21名。 皆さん、心の中では「雨は降らないでくれ」と祈っていた。
去年も登った所なのに、木の根の張り出す登山路にビックリした。
それでも登り始めは皆さん元気で、遅れる人なく順調に高度を稼ぎ、三角点到着9時15分。
ガスの張り出しがあり、周りの景色はあまり良くない。五光岩ベンチ到着11時。
ガスが煙る中を、ひたすら登る。
時折サッとガスが切れると綺麗な山の斜面が伺えた。
12時。太郎平小屋が見え気分的にホッとした。 これなら目的の薬師岳まで行けるぞと思った。
小屋で20分の休憩を取った。 女性は遅れる人なく先頭に付いていたが、ここで1名の方が、この小屋止まりとしたいと申し出られ、ゆっくり休んで頂く事にした。
30分歩いた薬師峠でも1名の方が、これ以上登るのは難しいと申し出られ太郎平小屋へ引き返した。 そんな事で薬師岳山荘には19名が向かった。
確かに、大きな岩がゴロゴロしている中を必要以上に足を上げなくてはいけない場所もあり、引き返して正解であったと思う。 皆さんご自分の体力を承知の上、参加されているので協力者としても、とても助かる所が沢山あり有難い事だと感じました。
きつい沢沿いの道を越えたら森林限界を抜けたらしく、一気に視界が広がり大きなケルンが目に付いた。 薬師平である。通過13時55分。 振り返ると先ほど通過した太郎平小屋が遠望できた。
薬師平を過ぎると目的の薬師岳稜線への登高である。 自分自身も疲れを感じ始めた。 荷は15㎏を下回っているのに、だらしないと思った。以前、立山黒部アルペンルートで荷物代を支払うのに体重計に乗せられ計測したら28㎏の表示が出て、自分もビックリ。以後歩くのが辛かった記憶がよみがえった。 山用品も以前に比べれば大幅な軽量化が進んでおり、これではいけないと感じた。 もっと体力増強である。
中々山荘が見えないと思っていたら、何と小峰の陰に建っており、小峰を回り込んだら目の前に現れた。 薬師岳山荘 到着14時50分。
明日の天気も怪しいので、今日のうち薬師岳山頂を踏んでおこうと決定し、全員荷は山荘に置き、空身で山頂を目指した。15時出発。
自分は最後尾から皆さんを追ったが、今度は眠気が出てきて足元がふらつき参った。
避難小屋跡から薬師岳山頂への稜線に出たら、東側に大きな圏谷群(カール)が見えた。
山頂着16時。
時折日差しがあったりと予想外に周りの景色が見られ感動した。 1日合羽を着ないで歩けたことも本当にラッキーであった。
山頂で30分ほどブラブラし、17時薬師岳山荘に戻った。
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