奥日光の主峰《日光白根山(2,578m)》を訪ねてみた。 この山は金精山(2,244m)や五色山(2,379m)、前白根山(2,373m)などの山群に囲まれ、山麓からだとそれらの山々に隠され、中々その本峰を見る事ができず、奥白根山とも呼ばれているようです。 また、草津白根山と区別するため、日光白根山との呼称が定着しているとも言われています。
前日に群馬県沼田市の沼田健康ランドに入り、仮眠をとり翌朝の7時半に日光白根山ロープウェイ山麓駅に向かい8時50分到着した。
天候は雨を予想していたが、青空も見え薄日が差し、まずまずの天気であった。 登山準備を済ませ、9時10分のロープウェイに乗り、15分で標高2,000mの山頂駅まで運んでくれた。
山頂駅周辺には、天空の足湯や山頂喫茶「しらね」、ロックガーデンという高山植物庭園があり、また沢山の散策路も整備され、のんびり散策を楽しむ事もできます。
ロックガーデンでは、シラネアオイやコマクサを鑑賞する事ができました。
9時35分 山頂駅を出発。 歩きだして間もなく二荒山神社に到着9時40分。 社殿の周りには沢山のシラネアオイが群生していた。薄紫色で花弁が5~6センチほどの綺麗な花である。
これは日光白根山の名前の由来となった1科1属1種の日本固有の植物との事であります。
モミ、イヌガヤ、シラビソなどの木々を見ながら散策路を進み、10時15分大日如来像が祀られた祠を通過。
本州辺りでは2,500m付近が森林限界といわれています。 そんな感じになった所を11時半に通過。
以後、本峰を目指して高度を稼ぐ。 林を抜ければガレ場の登山道に変わり、山頂あたりの岩塊が目に入る。
山頂かと思い登り付いたら、白根神社という祠が祀ってある台地状の所に出た。 12時5分
目的の日光白根山(2,578m)山頂は、そこから更に先に見えた。 山頂は狭そうであり、私は皆さん全員が山頂に立つのを白根神社側から見届けた。
独立峰の山頂からの展望は最高との事であったが、曇りの天候で残念ながら周りの有名な山々を望む事はできなかった。
でも眼下の綺麗なブルーの五色沼は見る事ができた。
昼食を済ませ13時、五色沼に向け下山開始。
五色沼を囲む山々を見ながら、眼下に見えるダケカンバの林に向かってジグザグに下って行く。
雪渓に出たら左に進むと五色沼避難小屋が目に入る。 避難小屋通過13時50分。
先頭より五色沼に着いたと無線連絡が入った。 後方では足をつってしまった方が居たので、樹林の中の下りを同行し、ゆっくりと歩いて頂いた。
最後尾の五色沼着14時。 山頂から遥か下に見えた五色沼の湖畔に立った。
静かな水の綺麗な湖畔に出るとホッとして時間の経過を忘れるようであった。
五色沼の北西岸からお花畑の中を、ゆるやかに登ると五色山と弥陀ヶ池への分岐点に出て、弥陀ヶ池に進む。 小雨がパラつき、雨具の準備とザックカバーを装着した。
14時45分 弥陀ヶ池に到着。
池横の広場で、当パーティーと同規模のパーティーが、雨具の準備を行っていた。
雨は以後酷くなると予想し、最短距離でロープウェイ山頂駅に行けるコース取りをした。
その最短距離の弥陀ヶ池から七色平へのルートに入ったら、沢沿いの下りルートで、予想外の残雪があり、足場の悪そうな場所での転倒を防ぐべく、慎重なサポートを体制を取った。 アイゼンが無くて雪渓上を登り下りする時は、キックステップという歩き方をするよう声を掛けた。 昔からの登山靴であれば重いし、靴底が角ばっているので、斜面に体重をかけて踏み込めば、雪に食い込み安定した足場が確保されます。 ところが最近のトレッキングシュ-ズというのは軽いし、かかと部分が丸くカットされているので、キックステップをしても雪に靴が食い込まないため、雪渓ではアイゼンが無いと危険だと感じました。
そんな事で、一寸時間が掛かりましたが七色平まで全員無事に下山しました。15時半。
ここからは往路を戻る感じで二荒山神社へ。16時通過。
山頂駅には16時5分着。 最終16時30分のロープウェイに充分間に合いました。皆さんお疲れ様でした。
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