行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

北海道の露天掘りの炭鉱を視察

2019年07月02日 | 旅行記・まち歩き
6月に佐渡には三回訪問。ただ今年は北海道へもすでに三回訪れている。

三回目の今回は公式なイベント2つを事務局でドッキングさせ、毎月開催の勉強会も6月は北海道での出張開催。
これに会員メンバー会社が運営する炭鉱「三笠炭鉱」にお邪魔する機会を得た。日本で数少ない炭鉱で、しかも山奥の露天鉱を見れるのはめったにないことですからね。



まずは山奥であること。そして広大で、スケールの違いを実感できること。「ここが日本か?」と思うほどの景色が広がっていた。
鉱脈に沿って、掘っては植樹をするなどの環境への配慮を繰り返し50数年。今も第5、第6の鉱脈を掘り続けて、資源の少ない日本の発電事業を立派に支えているのです。
鉱山というと坑道を掘っていくというイメージがあったが、ここでは完全露天掘り。こんなところがあるとは知らなかったが、僅かに残る北海道の炭鉱は露天掘りが多い。経費が掛からないというので、斜陽産業のように思われる鉱山事業の中で、立派に生き抜いているということだ。



重機やダンプカーもすごいね。まさに露天掘りの炭鉱でなければ見れない大きさ。外国での様子をテレビで見て、そのスケールの違いを実感するのだが、ここでは本物。これでなければ生産性が上がらないといったところか?

日本では、大正から昭和初期に炭田の開発が進み、戦後ピークを迎えたが、石油やガス、電力に限れば原子力などの資源シフトが急速になされ、北海道、九州を中心に一気に廃鉱になった炭鉱が多い。
北海道・九州では、かつては炭鉱で繁栄した町が、一気に衰退するという事例が多いのも事実だ。

ただ、地震による原発の事故から石炭が見直されている。国内需要もまだまだ多いし、輸入品にも価格面で唯一対抗できる資源でもある。実際ここで採掘された石炭も、地元の火力発電所で使われている。
ただ、いつまで掘り続けられるかは未定。まだまだ鉱脈はあるらしいが、開発や環境の面での規制はあるようだ。

さて、炭田に再び光が当たることはあるのか?


コメント
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