全米オープンテニスで、10代の女子選手の活躍が話題になっている。レイラ・フェルナンデス(カナダ)とエマ・ラドゥカヌ(イギリス、いずれも写真上・下、WOWOWから)だ。
19歳になったばかりのフェルナンデスはランクが第73位で、今回ノーシード。第3シードの大坂なおみを3回戦で下し、4回戦にケルバー、準決勝でスビトリーナ、準決勝でサバレンカとシード選手を次々なぎ倒して決勝に勝ち進んできた。
一方、18歳ラドゥカヌにいたっては予選を勝ち上がってきた選手で、実質ランク外の選手である。その予選からまだ1セットも落としていない完ぺきな勝ち方をしてファイナルまで上り詰めてきた。
どちらもあどけなさと爽やかさ、そしてどこか闘志を秘めた目力を持っている。どちらかのティーンエージャーがグランドスラムを手にすることになる。
決勝戦の見どころはたくさんある。
予選から勝ち上がってきたラドゥカヌが決勝戦に進むのは2004年のウィンブルドンを制したシャラポア以来。
10代同士によるグランドスラムの決勝は、セレナ・ウィリアムス(17歳)とヒンギス(18歳)が対戦した1999年の全米オープン以来。
世界ランキング100位圏外の女子選手(ラドゥカヌ)が全米オープンのファイナリストとなるのは2009年のキム・クライシュテルス以来史上二人目。
そのほかにも英国人(ラドゥカヌ)がグランスラムを制するとなれば、1968年のウェード以来。決勝でラドゥカヌがセットを失わなければ2014年セレナ以来のこととなる。
男子でも、ジョコビッチが年間グランドスラムを達成するか否かもあるし、また18歳のカルロス・アルカラスの準々決勝進出など、女子とともに新星の活躍が話題が多い大会となっているが、女子の10代対決決勝に話題が持っていかれている?
紹介したとおり、ラドゥカヌの数々の記録というものが達成できるか?フェルナンデスの怒涛の勢いが勝るか?彗星のごとく現れた10代の無名選手のファイナリスト、さて、どちらを応援するかは悩ましい限りだ。