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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

新潟の駅弁、最大の特徴で特産といえる「ごはん」で勝負!

2022年01月15日 | 駅弁


寒波到来とコロナ再燃のため、なかなか外に出る機会もなく、来週の大阪出張も結局コロナの影響で取りやめ。ネタ集めに苦労しているが、以前撮りだめた写真などを掘り起こして雑感を書き込むことにする。
上の写真、駅弁だ。新潟駅で購入可能な駅弁の紹介で、「まさかいくらなんでも寿司(新発田三新軒)」と「新潟たれカツ重(三新軒)」。どちらも新潟の代表的な食材を前面に出した人気の駅弁だ。
土地の食材や地方のグルメ・郷土食を活用した駅弁は、各地に存在する。駅弁業界は、鉄道のスピードアップにより斜陽産業となっているが、人気の駅弁はとなると催事販売やネット取り扱いなどにより、その人気は衰えるところを知らない。

ただ、私は好んで「幕の内弁当」を食することが多い。様々な食材が彩りよく配置され、中には必ずその土地を代表する料理が入っている。あちらに箸を運び、こちらに運びしながら、ごはんと混ぜ合わさった時に口の中で広がる味の変化を楽しむのが好きだ。
実はこの時、大事な食材となるのが「ごはん」の存在だ。幕の内弁当には、梅干しをはじめゴマなどのふりかけ類が乗せられることもあるが、白いご飯がしっかりと存在をアピールしているし、メイン食材といってもいいほど重要になる。
ごはん、お米といえば「新潟」の最大・最強の特産品。各地で駅弁をいただいてきたが、新潟の駅弁の特徴はやはりごはんにあるのではないか?そしてその魅力を最大限に引き出すのは「幕の内弁当」と思っている。



この写真は、同じく新潟駅で販売されている「鮭の焼漬弁当(販売:三新軒、製造:新発田三新軒)」と「新潟こしひかり弁当(新潟三新軒)」で、どちらも「銀シャリ」ともいえる白いご飯が特徴的だ。
「鮭の焼漬弁当」は、これでもかというほど大きな郷土料理である鮭の焼漬が入っている。ちょっと安易ともいえる盛り付けと缶詰パインが添えられているところに、ノスタルジックな気分にも浸れる。
「新潟コシヒカリ弁当」は名前のごとくご飯がメイン。やはり鮭やエビ、車麩など新潟ならではの食材を並べているが、この食材に注目し、買い求めるという人はそれほど多くないはずだ。

もちろん、新潟でも人気ナンバーワンの「えび千両ちらし」や、米沢の「牛肉どまん中」、森の「いかめし」、横川「峠の釜めし」などの人気駅弁を否定するわけではない。
新潟の駅弁のクオリティの高さは「ごはん」にあって、それを強調するためには「幕の内弁当」も大切にしていってほしいと思っているのだ。(人気駅弁を主力として製造・販売するばかりに、「幕の内弁当」の火が消えるのは悲しいから。)



蛇足になるが、普段から幕の内弁当を食べているという件について。上の写真は、テイクアウトの弁当屋のものと、スーパーで販売される弁当。様々な食材を取り入れており、いずれも幕の内と言っていいと思う。
ここでもごはんの存在感は大きい。こちらはいずれも「こしいぶき」という品種を使用している。新しい品種というと「新之助」が注目されてるが、こちらもなかなかの味と触感を持つ品種だ。
こうしたところにも、米どころ・新潟というありがたい恩恵を感じながら、幕の内弁当をいただいている。まあ、最近は鉄道による遠出をすることも少ないので、むしろこちらの方が私にとっては三役・横綱かもしれない。

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