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横浜の「水信ブルック&ファクトリー」というお店の紹介

2023年02月26日 | 食(グルメ・地酒・名物)


横浜いちごフェスティバルの続きの話。前回は横浜赤レンガ倉庫の特設会場を紹介したが、その近隣の商業施設でも同様の催しが開催されていて、チェックしていた「横浜ハンマーヘッド」のとある店を訪れることにした。
まず、「ハンマーヘッド」といういかつい名称だが、ハンマーヘッドについては後日紹介することとして、本来この施設は大型クルーズ船などが接岸するれっきとした客船ターミナル。税関や入国管理、検疫などの機能とともに、ホテルや今回紹介する商業施設などを兼ね備える新港地区の注目スポットになっている。
注目の店は「水信(みずのぶ)ブルック&ファクトリー」。水信は横浜のフルーツの老舗。高級成果を扱い、県内に5店舗を展開。昨年の秋に、6店目としてこのハンマーヘッドに贅を尽くしたフルーツサロンオープンした。とりわけ、横浜の「千疋屋」てきなイメージ。



訪れたこの日には、店先に生のいちごを中心に、加工品など数多くのラインナップを並べており、人だかりができていた。日本各地のブランドいちごを扱っている様子で、店の外観の赤に負けないいちごの赤、中には白いいちごなども並べられている。
ただ注目すべきは赤の外観の内側のサロン。実際足を踏み入れることはなかったが、覗いてみると和を基調とした装飾が高級感を醸し出している。カフェじゃなくサロンと呼ぶにふさわしいが、これが何とJR九州の列車デザインなどを手掛けた水戸岡鋭治氏が担当。確かに「ななつ星」の雰囲気がある。
それと、通路からはガラス越しに厨房を一望でき、若い職人さんが丁寧に仕上げるスイーツを作り上げるところを見学することができる。流行りのスタイルともいえるのだが、見る人だけでなく、来る人も気合が入りそうだ。これがファクトリーと名がつけられたスペースだ。



水信は、1915年(大正4年)にバナナの加工卸問屋として発足。2001年、ゴールデンバナナ販売という会社から法人名称を改称。バナナを熟成させる技術を確立し、横浜という地の利を活かして取り扱い高は国内トップクラスに成長する。
しかし、太平洋戦争の勃発により、バナナの輸送ができなくなったため、欲しい靄メンマ、干し柿を扱いながらお得意様に届けていた時期もあった。そして、横浜を襲った大空襲により店を焼失。すべてを失うという苦難を乗り越えたところに高度経済成長、バナナ市場で復活を果たした。
横浜というおしゃれな場所で、バナナ以外の果物も扱うようになり、フルーツパーラーも大成功!「水信」という名は、水菓子を扱う初代・加藤信明氏の名前から。水信自体は持ち株会社で、今回紹介したのは「㈱横浜水信」ということになる。


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