行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

車庫の古荷物は半世紀前のタイムカプセルだった

2021年03月25日 | 日記・エッセイ・コラム


お彼岸の中日、今年は天気に恵まれた。コロナの影響もあって、彼岸の水揚げの客は来ないと踏んで、以前から懸案となっていた車庫の上に据え付けられている棚の荷物を整理することにした。終活の一環でもある。
ホコリまみれは仕方ないが、何年も放っておいたもの。多分死んだ親父が、普段使いそうもないものを箱などに入れて整理したもので、何が入っているかは分からない状態。
子どもが小さい時に使ったスキー道具、キャンプ用品、履き古した靴や贈答品の箱。いずれも年代を感じるものばかりだが、その中に木の箱に入れられた荷物がある。何が出てくるか、楽しみなようで怖くもある。



箱の中には「りすぐみ」と書かれたボロボロの袋があり、中から自分の書いた絵が出てきた。「りす組」は保育園の年少組だが、袋の中のスケッチブックで確認できるのは「うさぎ組」。年中の頃のものなので5歳か?孫と同年代の頃の作品となる。
片付けの手を休めてパラパラとページをめくるが、年中の頃にしろ、年長にしろ、なかなかだと自画自賛しながら、ニヤリとしてしまう。箱は、まさにタイムカプセルだった。
一度は捨てようかとも思ったが、思い直し家の中に持ち込んだ。孫にも見せようかと思っている。孫には勝ったな?



時代を感じるのは鉄人28号の絵。もしかすると年長(6歳)の頃に書いたものかなと思うのだが、ハッキリとしっかりと鉄人の絵だと見てわかる。確かに時代だった。調べてみると、鉄人28号のテレビアニメ第1作は1963年から1965年まで。私が4歳から6歳までの間だった。完璧なコピーです。
もう一枚は、蒸気機関車。踏切前の父の実家に預けられていたため、毎日見ていたから。機関士もしっかり描いているし、何より力強い。自然とこのころから鉄分を補給していたんっだろうと想像できる。
お宝とまではいかないまでも、何だか見入ってしまって、少し感傷的にもなる。果たして死んだ親父が、半世紀の時を超えた今、このシーンを想像して保存していたか否か。

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